出版社内容情報
美しいフォーム、芸術的なバッティングや流し打ち、華麗な守備、壮麗なグラウンド……。野球をみている際、我々はたびたびこうした感想を聴くことも、言うこともあるだろう。しかし、なぜ我々は野球に「美しさ」を見出すのだろうか。そもそも、スポーツにおける「美」とは何を指すのか。本書は、野球というスポーツが持つ独特の美的価値を多角的に論じる試みである。野球は文化であり、芸術であり、「筋書きのないドラマ」である。一球一球に込められた戦略性、選手の動作に表れる技術の洗練、そして球場という舞台で展開される試合--これらすべてが野球の美学を構成している。それは単なる勝敗を超えた、より豊かで深い野球体験、スポーツ視聴・観戦体験への扉を開くことになるはずである。
【目次】
序章 野球の「美学」?
第1章 スポーツ美学と野球の美学
1 スポーツ美学概観
2 個別のスポーツに対する適用可能性
3 学問的な「美学」ではない美学の在り方
第2章 「美しいフォーム」とはなにか
1 技術美としてのフォーム
2 ピッチングフォームとバッティングフォーム
3 スポーツと芸術
第3章 文化的背景としての美的価値
1 文化的な背景から判断される美的価値
2 日本における野球思想史――「野球害毒論」と「野球統制令」
3 飛田穂洲による「武士道野球」論の影響
4 武士道野球における「型」
第4章 情報としてみる野球
1 突出性と成績
2 キャラクターと人格
3 メディアによる情報としての美
第5章 野球とデザイン
1 用具の機能性とデザイン
2 ユニフォームの制約と意匠性
3 球場――「甲子園球場は美しい」?
終章 野球の美学――野球を感じ、語るために……
註
あとがき
索引
内容説明
思想、哲学、メディア、デザイン、ネットミーム…あらゆる角度から野球を論じ、単なる勝敗を超えた、より豊かで深い野球体験、スポーツ観戦体験への扉を開く。スポーツにおける美を探究するまったく新しい野球論、開幕。
目次
序章 野球の「美学」?
第1章 スポーツ美学と野球の美学
第2章 「美しいフォーム」とはなにか
第3章 文化的背景としての美的価値
第4章 情報としてみる野球
第5章 野球とデザイン
終章 野球の美学―野球を感じ、語るために…
著者等紹介
根岸貴哉[ネギシタカヤ]
立命館大学大学院先端総合学術研究科修了。博士(学術)。現在、立命館大学授業担当講師。神奈川県出身。専門はスポーツ美学、スポーツ史、メディア論など。2024年度野球文化學會研究部門奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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