出版社内容情報
一見倫理問題に無縁に見える現代人も直面せざるをえないのは、生命と性の問題だろう。妊娠中絶、安楽死、臓器移植、死刑といった難問に、ギリシア哲学、キリスト教、儒教の徳倫理学を考察し、徳、善、良心、愛を基礎として、読者とともに考えぬく強靱な思索。
内容説明
いのちの尊厳を守るために。安楽死、優生思想、死刑、妊娠中絶、性と結婚―多様な価値観と急速に変化する社会状況で、現代人が直面する生命の難問に向き合う指針はあるか?「いのち」「人格」「徳」「良心」といったキー・ワードを用い、読者とともに考え抜く強靭な思索。
目次
第1部 物語としての倫理(「生命」から「いのち」へ;徳による人格形成;良心―倫理と霊性の邂逅の場;キリスト教における人間観)
第2部 いのちの倫理(生殖補助医療;出生前診断;人工妊娠中絶;優性思想―相模原障碍者施設殺傷事件についての一考察;脳死・臓器移植;安楽死・尊厳死;ケアリング;ホスピス・緩和ケア;死刑・死刑制度)
第3部 性の倫理(人格としての性;関係性としての性;言語としての性;性と結婚)
著者等紹介
竹内修一[タケウチオサム]
1958年生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。同大学院哲学研究科修士課程修了。同大学神学部卒業。ウェストン・イエズス会神学大学院にて神学修士号取得。バークレー・イエズス会神学大学院にて神学博士号取得。現在、上智大学神学部教授。専門は、倫理神学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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