内容説明
ソクラテスが死刑を宣告されたのは宗教裁判であった。西洋思想における言語や神、あるいは当時の政治・社会の状況をわかりやすく説明し、『ソクラテスの弁明』を詳細に読み解いて、きわめて説得力のある告発者側の論理も明らかにしつつ、遠くガリラヤの地に登場するイエスと共鳴するソクラテスの真の思想に迫る。
目次
敵の恩を知る―新しい愛の教え
『弁明』のはじまり
真実を語る決意
三十年前からの偽りの告発
神と語る知恵
各界の有力者の吟味
メレトスとの問答1―プラトンから
メレトスとの問答2―クセノポンから
正義とソクラテスの「愛智」
神の贈り物
公務にはかかわらない
弁明の締め
ソクラテスの自己評価
地上の世から解放されて
著者等紹介
八木雄二[ヤギユウジ]
1952年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。文学博士。専門はドゥンス・スコトゥスの哲学。現在、清泉女子大学非常勤講師、東京港グリーンボランティア代表。東京キリスト教神学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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