哲学の始原―ソクラテスはほんとうは何を伝えたかったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393323670
  • NDC分類 131.2
  • Cコード C0010

出版社内容情報

古代の豊饒な哲学を再発見し、キリスト教など宗教との関係も視野に入れ、これまで見逃されてきたソクラテス哲学の本当の意義を解明。哲学は「知への愛」「真理の探究」といわれるが、本当にそうか? 哲学の始原をたどり、西洋哲学の代表となったプラトンやアリストテレスの系譜とは違う古代の豊饒な哲学世界を、ハイデガーなどとはまったく違う方向から掘り起こし、イエスの思想やキリスト教神学との関係、中世哲学への移行も視野に入れながら、プラトンによってかえってわからなくなっているソクラテス哲学の本当の意義を明らかにする。

八木 雄二[ヤギ ユウジ]
1952年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。文学博士。専門はドゥンス・スコトゥスの哲学。現在、清泉女子大学ほか非常勤講師、東京港グリーンボランティア代表。東京キリスト教神学研究所所長。著書に『スコトゥスの存在理解』(創文社)、『イエスと親鸞』(講談社選書メチエ)、『中世哲学への招待』『古代哲学への招待』(平凡社新書)、『「ただ一人」生きる思想』(ちくま新書)、『生態系存在論序説』『生態系存在論の構築』『生態系倫理学の構築』(知泉書簡)など。訳書に『中世思想原典集成』(共訳、平凡社)など。

内容説明

哲学の祖ソクラテス。しかし彼ほど誤解されている思想家もいない。プラトンによってかえってわからなくなっている彼本来の思想を、その後の哲学の展開やキリスト教思想を参照しつつ丁寧に解き明かし、ソクラテスが説いた「無知の知」と「幸福」の真実に迫るユニークな哲学入門。

目次

第1章 三種類の哲学―ソクラテス、プラトン、アリストテレス、エピクロス(哲学を学ぶために;予備的整理―三種の哲学 ほか)
第2章 哲学と宗教(キリスト教の信仰;哲学と宗教 ほか)
第3章 キリスト教神学の形成(自由意志と堕罪;罪の原因としての自由意志 ほか)
第4章 信仰と徳、さらにその先へ(キリスト教信者の徳;日本人の徳と信仰 ほか)

著者等紹介

八木雄二[ヤギユウジ]
1952年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。文学博士。専門はドゥンス・スコトゥスの哲学。現在、清泉女子大学ほか非常勤講師、東京港グリーンボランティア代表。東京キリスト教神学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ミスター

4
この本を読むと全哲学史のなかで最も偉大な哲学者とはソクラテスであったということがよくわかる。なぜソクラテスが偉大かといえば、それは「無知の知」を語ったからだ。一般に無知の知というと、ある種の不可知論のように思われるが、そうではない。むしろそれは真理を手に入れる際の重要な手続きなのである。なぜならソクラテスの語った無知の知とは内省のことを指している。すなわちわかった気にならないということだ。我々は他者の意見をわかった気になって蔑ろにしがちの動物である。ソクラテスかのあり方を徹底的に批判した哲学者だった。2020/11/24

急性人間病

1
①ソクラテスとプラトンの相違から、前者はキリストの原罪論や親鸞の悪人正機論に、後者は概ねヘーゲル=マルクス主義とそのオルタナティブに…という流れを飲み込む助となったし、前者を宗教の領域と、後者のみを括弧付の哲学とみなしがちであるという誤謬については心得ておかねばなるまい。②『実際、もっぱら「説明」に従事する人間は、もっぱら「行動」に従事する人間を見くだしている。』(207P)というところは一概に古代ギリシャの市民ー奴隷社会の特殊さのみに還元しえず、現代にまである程度通底してしまっているのだろう。2023/09/27

鵜殿篤

1
著者によれば、ソクラテスの本質は、人間にとって本質的な無知のあり方を自覚したところだ。努力すれば解消できるような無知ではなく、人間であるかぎり絶対に超えることができないような無知を見いだしたことだ。その絶対的な無知の前で、ひとは「あきらめる」ことしかできない。そうした「理性」を超えた「信仰」の領域で、「恩恵と賛美」が生じる。そしてこの本質は、イエスや仏教にも通底するという。まあ、そうかも。2018/08/01

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