出版社内容情報
森鴎外が近代日本のモデルとして高く評価し、カール・バルトによって葬られた悲劇の神学者の主著。その政治的メッセージとは何か?
【著者紹介】
1851年、リヴォニアのドルパット(現エストニア領)生まれ。ベルリン大学神学部教授、カイザー・ヴィルヘルム協会総裁を歴任。ビスマルクによって取り立てられ、ヴィルヘルム二世のブレイン。自由主義神学のチャンピオンとも呼ばれた。1930年没。
内容説明
文豪・森鴎外が絶賛したドイツ最高の碩学でありながら、カール・バルトらによって葬り去られた悲劇の神学者。その神学に秘められた政治的暗号とは何か?キリスト教の核心と歴史を大胆に描いてベストセラーとなった代表作を清新な新訳で贈り、その政治的メッセージを鋭く解明するスリリングな解題を付す。近代神学とは何か?
目次
第1部 福音(序論と歴史的な諸問題;イエスの告知の特徴;福音の主要問題と個々の問題との関係)
第2部 歴史における福音(使徒的時代におけるキリスト教宗教;カトリシズムへの発展におけるキリスト教宗教;ギリシア的なカトリシズムにおけるキリスト教宗教;ローマ的カトリシズムにおけるキリスト教宗教;プロテスタンティズムにおけるキリスト教宗教)
著者等紹介
深井智朗[フカイトモアキ]
1964年生まれ。アウクスブルク大学哲学・社会学部博士課程修了、哲学博士(アウクスブルク大学)、博士(文学)(京都大学)。現在、金城学院大学人間科学部教授。著書、『超越と認識―20世紀神学史における神認識の問題』(創文社、第13回中村元賞)、『十九世紀のドイツ・プロテスタンティズム―ヴィルヘルム帝政期における神学の社会的機能についての研究』(教文館、2009年度日本ドイツ学会奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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