現代哲学への招待
推論主義序説

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  • サイズ B6判/ページ数 308,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393323380
  • NDC分類 801.01
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ネオ・プラグマティズムの旗手にして分析哲学におけるヘーゲル主義者ブランダムの初邦訳。彼の推論主義思想を端的に紹介する代表作。

意味の使用説を拡張し、言語表現の意味を担うのは命題であり、命題の意味は推論におけるふるまいに依存するという推論主義。それは分析哲学におけるドイツ観念論の復活であり、ヘーゲルへの接近、再評価へとつながっていく。ローティやセラーズを継承するネオ・プラグマティズムの旗手ブランダムの著書の初邦訳であり、その推論的合理性の思想をコンパクトに紹介する代表作。

【著者紹介】
1950年生まれ。イェール大学卒、プリンストン大学にてPh.D.を取得。現在、ピッツバーグ大学哲学教授。専門は言語哲学、心の哲学、論理学の哲学。とりわけポスト分析哲学、ネオ・プラグマティズムの旗手として有名。

内容説明

言語表現の意味は推論におけるその役割に依存するという推論主義。それは分析哲学におけるドイツ観念論、そしてヘーゲルの復活へとわれわれを導く。ローティーやセラーズを継承するネオ・プラグマティズムの旗手ブランダム、本邦初訳。

目次

第1章 意味論的推論主義と論理的表現主義
第2章 行為、規範、実践的推理
第3章 信頼性主義の洞察と盲点
第4章 単称名辞とは何か、そして、なぜそれらがあるのか
第5章 推論から表象への社会的なみちすじ
第6章 客観性、および合理性の規範的な微細構造

著者等紹介

ブランダム,ロバート[ブランダム,ロバート] [Brandom,Robert B.]
1950年生まれ。イェール大学卒業、プリンストン大学にてPh.D.を取得。現在、ピッツバーグ大学哲学教授。専門は言語哲学、心の哲学、論理学の哲学。ポスト分析哲学、ネオ・プラグマティズムの旗手であり、またへーゲル主義者としても知られる

斎藤浩文[サイトウヒロフミ]
1963年生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。現在、滋賀大学教育学部教授。専門は、言語哲学、数学・論理学の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Iwata Kentaro

2
訳の硬さもあって非常に読みにくかったが後半ようやく慣れてきた。要再読。2019/02/09

田蛙澄

1
マクダウェルと関連性があり、彼同様現代にヘーゲル的な合理主義を蘇らせようとしている論者と言うことで読んだ。命題を理由を与え求めるゲームの駒として、理由を与える先である帰結へのコミットメントと理由を与えられる元である前提による資格付与、そしてそれら二つによる両立不可能性の三つの規範が推論主義の要点であり、さらに条件法に依る暗黙的な含意の明示化による表現主義によって、主張可能性主義となり、言語的合理主義として使用の適切性に依る意味論がプラグマティックに与えられていて興味深かった。固有名や実質置換推論も面白い。2018/10/25

odmy

0
『ルールに従う』という社会哲学の本で推論主義が合理性のモデルとして使われていたので、もう少し勉強したくて読んでみた。ブランダムの主著は邦訳がないし分厚すぎるので、入門書の本書なら…と思ったけれど、読みにくい。変なレトリックとかは使ってないので、ゆっくり読めば理屈はつかめる。でも、書き方が無味乾燥過ぎて、そもそもなんでこんな議論をしてるのか何度も方向性を見失う。今は白川晋太郎氏の極めてわかりやすい入門書が出てるので、無理して本書を読む必要はないと思う。

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