内容説明
「太初に言葉があった」と始まるヨハネ福音書に流れる神智学の精神を明らかにする。
目次
ロゴスの教え
秘教的キリスト教、神なる先人
地球の使命
ラザロの復活
キリスト以前の秘儀と自立への過程
「私である」
ゴルゴタの秘儀
キリスト原則から見た人間の進化
旧約の預言とキリスト教の発展
キリスト衝動の働き
キリスト教の秘儀
処女ソフィアと聖霊の本質
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レートー・タト
4
この愛に溢れた講義は最高に感動的で、それを言葉で表すには、私のようなボキャ貧の徒ではどうしようもないほど、筆舌に尽くしがたいものがある。この本は「自由の哲学」をはじめ、シュタイナーの観点を真剣に受け容れられる読者ならば、躊躇せずにぐいぐい入り込んでいけるはずである。ヨハネ伝をアカシャ年代記の投影された記述の一つとして進化の歴史を解読しつつ、同書を通じて真に自由になるとはどういうことか、真の愛(隣人愛)の力はいかにして生じ実現されるのかを、「自由の哲学」の射程を拡張しつつ力強く語っているといえるだろう。2012/09/11