シュタイナー ヨハネ福音書講義

シュタイナー ヨハネ福音書講義

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393322109
  • NDC分類 193.64
  • Cコード C0014

出版社内容情報

なぜイエスは「共同体を超えた愛」を説いたのか? 異色の福音書を,神智学の宇宙史的な意識進化のヴィジョンの下に読み解き,イエス・キリスト出現の意味を明かした名著。

内容説明

なぜ「共同体を超えた愛」が説かれたのか?異色の福音書を宇宙史的な意識進化のヴィジョンの下に読み解き、イエス・キリスト出現の意味を明かす。

目次

第1講 ロゴスの教え
第2講 秘教的キリスト教、神なる先人
第3講 地球の使命
第4講 ラザロの復活
第5講 キリスト以前の秘儀と自立への過程
第6講 「私である」
第7講 ゴルゴタの秘儀
第8講 キリスト原則から見た人間の進化
第9講 旧約の預言とキリスト教の発展
第10講 キリスト衝動の働き
第11講 キリスト教の秘儀
第12講 処女ソフィアと聖霊の本質

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

43
シュタイナーが1908年に行った連続講義録。共観福音書とは全く異なった観点で神の福音をこ説くヨハネ福音書は3世紀から神秘主義的な立場のキリスト教徒の特別な聖典であったと云う。その福音書を神智学の宇宙史的な意識進化の展望の中で読み解き、イエス・キリスト出現の意味を明らかにする。訳者あとがきによると、この世を生きるということが、途方もなく遠い過去から用意された、宇宙的な営為のひとつの帰結であることを、キリスト教の「愛」の思想として、伝えたいというシュタイナーの思いが込められているとのこと。2019/03/31

デビっちん

20
マタイ福音書、マルコ福音書、ルカ福音書、それらとは質を異にするヨハネ福音書に対するシュタイナー氏の講義録です。内容はほとんどサッパリわかりませんでしたが、ヨハネ福音書の中に神智学が深く刻まれていることはわかりました。少し時を経てから読んでみますー。2019/11/16

デビっちん

17
再読。前回の感想はチンプンカンプンと記載していますが、今回はわかる部分が飛躍的に増えてました。中でも、昼間と寝ているとき、自分自身がどうなっているかの説明が納得感高かったです。2021/03/02

iwri

6
かなり久しぶりに読み返した。1908年の講義ということで、改めて読むと、後の議論と比べると粗い部分が多々あるようにも感じる。例えば、二人のイエス論との関係など。とはいえ、シュタイナーの思想的発展という意味でどうかという問題は、詳細な検討が必要であるので、必ずしもここでの議論が後の議論と整合を欠いているということを意味しないけれど。そういう中で、他の講義で繰り返し強調されるパウロの言葉「私ではなく、私の中のキリスト」は、本書で直接語られていないとしても、シュタイナーのキリスト論の本質であると感じた。2015/08/14

amanon

0
聖書の解説書といえば、あくまで聖書の内容に沿ったものを想像するのが定石だが、本書はそのような予想を良くも悪くも大きく裏切る代物。これは聖書の解説というより、聖書を足がかりにして自分の思想を述べ伝えるための書といってもいいのではないかという気さえする。とはいえ、確かに「ヨハネ書」に対する新たな見方を示唆されはした。ただ、その見方が従来のキリスト教的見解からすればという問題が残るし。またその見解も、著者が主張するような世界観からすればどうかという問題も喚起されるわけで、まことにややこしいことこの上ない。2010/06/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/600906
  • ご注意事項