出版社内容情報
野口三千三氏が創始した「野口体操」は身体の力を抜き,重さに任せることで得られる柔らかな動きを基本とする革命的なもの。「身体感覚」を取り戻す最高のテクニックを公開。
内容説明
敗戦の年、呆然と立ちつくした焼け跡で、大地と自分とが地球生命であることの実感を得た野口三千三(一九一四~一九九八)によって創始された「野口体操」は、質的価値観に根ざしたからだ内部への細やかな探究を志向する。からだの力を抜き、重さに任せることによって得られる、ゆらゆらとゆれる気持ちのよい動きを基本とするこの体操は、量的価値観による筋力増強を主目的とする従来の体操観を根底から覆す。その身体的思考に基づく独創的な自然・人間観、運動・感覚・言葉論は、幅広い層からの共感を得ている。
目次
体操とは祈り―装身具
自分のからだに貞く
感覚こそ力―モビールとバランプレー
神事としての独楽遊び―独楽
イメージにゆだねる
自然直伝―自然・人間・道具
伝わりのいいからだ―鞭のリズム
柔らかさとは変化の可能性の豊かさ
実感ということ
快感こそ力〔ほか〕
著者等紹介
羽鳥操[ハトリミサオ]
1949年、東京生まれ。「野口三千三授業記録の会」代表。野口体操の会主宰。国立音楽大学器楽科ピアノ科卒業。音大卒業後、ピアニストとして演奏活動を行っていたが、1975年、東京芸術大学名誉教授で野口体操創始者である野口三千三氏に出会い、野口体操・野口自然哲学に傾倒。その年から野口氏に師事。以来、氏のもとで研鑽を積みながら、1978年から1998年3月に野口氏が現役のまま亡くなるまでの20年間助手をつとめる。その間、1988年には「野口三千三授業記録の会」を発足させ、氏の授業記録(主にビデオ記録を中心)の企画・構成・制作を行ってきた。野口氏亡き後、記録制作、および講演・ワークショップ・執筆活動を引き続き行っている
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