出版社内容情報
政治経済や王権との関係,在家仏教運動,慈悲や奉仕の精神,悪の問題など,大乗仏教全体に通じる諸問題を解明。浄土教,華厳経の思想,唯識思想については特に詳論する。
内容説明
原始仏教から密教まで、インド思想や西洋思想までも視野におき、著者ならではの幅広い観点から、大乗仏教思想のさまざまな問題を縦横に論じる。
目次
序編 大乗仏教興起の社会的背景(社会的文化的変動;仏教の発展)
第1編 全体にかかわる諸問題(無我;仏となりうる可能性 ほか)
第2編 個別的なすがた(浄土教;『華厳経』の思想史的意義;唯識説へのいとぐち―『唯識三十頌』)