出版社内容情報
チベットの思惟方法の特徴を示し,さらに現代関心が高まりつつある韓国人の思惟方法を著者の体験を通して探る。全体の結論「東洋思想とは?」を付す。
内容説明
いま高い関心を集めるチベットと韓国。仏教受容の形態の考察をとおし、その思惟方法を詳述。全体の結論「東洋思想とは」を収載。新編集による決定版選集。
目次
チベット人の思惟方法―諸文化現象、ことに仏教の受容形態にあらわれた思惟方法の特徴(チベットの宗教と文化の歴史的背景;個人存在の意識―人格的結合の意識の稀薄;人間における絶対者の発見;宗教的霊威ある特定個人に対する絶対的帰投;ラマ崇拝にもとづく社会的秩序に対する絶対的服従;呪術的傾向;論理的性格)
韓国人の思惟方法(朝鮮(韓国)仏教の特徴
現代にいたる思惟の諸特徴)
結論 東洋思想とは(東洋人の思惟方法一般―もろもろの文化現象と東洋人の思惟方法;東洋思想の普遍性と特殊性;思惟方法の差異の認識根拠と実在根拠)