出版社内容情報
記紀神話などに見られる神々の物語と悲哀を、詩と学術を切り結ぶ構成において豊穣に伝える。須佐之男の流浪と大国主の「国譲り」。引き裂かれ呻吟する神々の歌を、現在の絶望の危機において受け継ぎ、ケア論の未来をも展望する、宗教学の碩学による渾身の書。
内容説明
太古より連なる生の悲哀呻吟する神々の物語にこの世の和平をうつしみる―。現世と幽世のあわいに遊ぶ碩学渾身の「遺言」。
目次
序章 須佐之男のおらび―スサノヲとディオニュソス
第1章 日本神話詩(開放譚―スサノヲの叫び;大国主―なぜこれほどの重荷を背負わなければならないのか?;流浪譚―ヤマトタケルの悲しみ ほか)
第2章 世界神話詩(オルフェウス;ノア;最終の言葉 ほか)
第3章 悲嘆の神話詩(歎きの城;戸口;海月なす漂へる国 ほか)
結章 受苦と癒しの大国主―痛みとケアの神としての大国主神
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
1951年、徳島県生れ。宗教学・哲学。武蔵丘短期大学助教授、京都造形芸術大学教授、京都大学こころの未来研究センター教授、上智大学大学院実践宗教学研究科・グリーフケア研究所特任教授を経て、京都大学名誉教授、NPO法人東京自由大学名誉理事長、天理大学客員教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。神道ソングライター。フリーランス神主(神仏習合諸宗共働)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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