内容説明
仏教書の編集者であった著者が、日常的な起居・生産活動そのものが「宗教」に直結するような生活の可能性を求めて、富山の山里に移住。その農耕と炭焼きの日々の生活のなかで綴ったエッセイや論考を収録。
目次
序章 宗教はどこで見出されるか
1 新しい宗教を求めて(「さよなら」の手紙;「日常生活の冒険」;〈新しい宗教〉を求めて;山で想うこと;都市の危機・近代の危機;真宗王国農業事情;炭焼き入門記;炭焼きなど素敵な商売はない?;インド仏教の再生)
2 山に暮らす(非常識ということ;墓と仏壇;ヒトの自然;看板;稲作事始め ほか)
3 〈信〉の背理―ある青年の死をめぐって(親鸞への道;〈2種深信〉という公案;〈信〉のパラダイム;〈契機〉の問題)