内容説明
源平の戦いに始まる長い戦乱の世の時代思潮は、生死無常の不安によって特徴づけられる。親鸞はこの中世的不安の中で苦悩する民衆を現生入正定聚の教えをもって救済せんとした。本書は中世の史書・文学等多くの資料によって、公家・武士・庶民の意識をとらえ、「教行信証」成立の経緯とその後の展開を歴史的に解明した意欲的労作である。
目次
第1篇 中世的不安の諸相と真宗の在り方(公家2政権の理念と貧欲為本の思想;生死無常の史観と定めなき世の定め;「うき世」の表出と詠歎)
第2篇 教行信証の現生正定聚説と地方民衆の心(誓願仏教の擡頭;信心為本と逆謗摂取の開顕;親鸞の身証と三願転入の自督;現生正定聚の生活;東国の精神的風土)
第3篇 本願寺の親鸞教学と蓮如の御文
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