内容説明
戦場体験を学道の原動力として、久松真一に参じ、万人が真実の自己にめざめうる“世界禅”を究めた著者。そこに、父・白秋、哲人・西田幾多郎、覚者・久松真一に一貫する共通の至道を見た。
目次
1 生死の境で―戦場体験
2 出会いの風光
3 道場をめぐって
4 坐禅・参禅
5 禅関策進
6 久松真一の「臨済録抄綱」などについて
7 覚の参究
8 塵々の中で
著者等紹介
北原隆太郎[キタハラリュウタロウ]
1922年3月29日、神奈川県小田原に生まれる。1944年1月、京都帝国大学哲学科在学中、中国戦線へ従軍。同年8月、戦病兵として帰還。1945年10月、復学後、禅哲学者・久松真一博士に師事、学道道場(現、FAS協会)の道人となる。1958年、京都大学旧制大学院5ヶ年修了。1976年、21年前より参禅していた般若道場の苧坂光龍老師より印記を受ける。1999年、オランダのフォーヘレンザンにおけるFAS欧州大摂心の講師をつとめる。2004年5月1日、急性呼吸不全のため死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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