出版社内容情報
人生そのものが禅である
台湾で生まれ、戦中・戦後の苦難や飢餓をくぐりぬけながら、稀代の禅僧・山田無文老師に仕え、その指導のもと、ともに海外に国内に旅しつつ、禅の本質を身につけていく半生。言葉ではなく生き方が、その一挙手一投足が禅であることを実際のエピソードで示す。
「この地球上で生まれたかぎり、多くの天災人災が次から次へとやってくる。困難だけではない。楽しみもまた多くある。一生のあいだにどれだけ享受し、楽しんでいけるかは、その人の因縁による。何ごともお釈迦さまの説かれた因縁によって生じ、因縁によって滅する。この因縁の法を信じて、日々生活して行きたいものである。」(「はしがき」より)
【目次】
はしがき――未生以前のこと
壱 台湾から京都へ
生い立ち
小学校時代
疎開
空襲警報
苦いマンゴー
さらば、台湾!
京都の洗礼?
夏休みの出会い
願成寺
学校生活
病気
自由か、平等か、博愛か
弐 無文老師を慕いて
無文老師との出会い
大学生活
得度式と腹ぺこ生活
富士登山とふしぎな体験
祥服寺僧堂へ
僧堂生活
アメリカ!
ふたたび海外へ
イグアスの滝
帰国とその後
禅青年研修所
霊雲院へ戻る
南太平洋慰霊行
ヨーロッパへ
仏跡参拝
母の死
父の死
東西霊性交流
老師の隠居所
遷化
余録
無文老師と西片義保老師
日中友好臨黄協会代表訪中団
スリランカのコブラとシンガポールの観音さま
お釈迦さまのご真影
台湾再訪
タイとの交流
祖師の足跡をたどる
中国の友人ふたりの遷化
あとがき
海外訪問先及び年会回数一覧表