出版社内容情報
「剣の道」とは、勝敗にかかわらず、生死を越えて真の人間を完成する「人間の道」である。古来の剣客たちが、いかなる苦修研鑽を経て、剣禅一致の妙境に悟入したかを説く。
内容説明
勝敗にかかわらず、生死を越えて真の人間を完成する剣の道。その剣禅一如の世界を説いた名著。
目次
剣道の発達と宗教―生を明らめ死を明らめるは剣者一大事の因縁
夢想剣―一刀斎と絶対現在
無住心剣―夕雲先生の相抜けの道
動静一如―柳生の転と武蔵の巌の身
一法無外―へなへな剣の都治月丹
必死三昧―平山子竜と仁王禅
天真赫機―白井亨とその師
放つ位―柳生連也の至境
猫の妙術―田舎荘子の語る剣の極意
独妙剣―一から無に掘り下げた鉄舟〔ほか〕
著者等紹介
大森曹玄[オオモリソウゲン]
明治37年山梨県に生まれる。平成6年示寂(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめぴょん
10
「剣術とは生死を決するの道」「生を明め死を明むるは仏家一大事の因縁なり(道元)」生死を決し、生死を明らめる剣の道と禅の道。剣禅一如。そういうことが実感できる内容。禅はいろんな道とつながっている。ただのスポーツではない剣道というのを感じられる。重厚な内容でした。以下は文中引用。 一大事に当面して少しのたじろぎも見せず、生死悠々として武士の本文を果たすためには、いのちの根源を明らめ、生死を超えた絶対的な世界に至る必要がある。剣道が剣刃上の禅だと言われる所以。 剣道の発展は宗教史に似ている。 太刀の道ともいった2025/11/02
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