内容説明
小川半次郎(明17~昭5)。明治17年千葉県香取郡山田町に生まれる。若年より典籍を好み、木彫刻に興味を覚える。18歳で上京、22歳にして彫刻で立つことを決心。真言宗目白園の十善会に参会して受戒。名刹・霊地を巡拝して修行を重ねる。妻女の係累なく、端正にして清貧。人目には雲水か奇人としてうつる。一所不在45年の生涯を香川県志度町に閉じる。緊迫力、量感溢れる仏像千体を彫んだ無名の仏師、聖の発掘。
目次
生いたちと彫刻への道
信仰へのみち
仏像彫刻の活動
半次郎の帰依思想
交わった人々支えた人々
生涯の終焉