出版社内容情報
「お寺を建てたい」という積年の志。ついに始動した、お寺建立プロジェクト。
物件との出会い、地道な貯金・・・・・・、動き始めた計画に、しかし突如として降りかかったコロナ禍。
街なかの、宗派を問わず開かれた、心の駆け込み寺としての「道心寺」が、その開山を迎えるまでの出来事と心の揺れ動きを、噺家ならではの軽妙な語りで振り返る。夢のはじまり、苦難と結実、そしてこれからの歩みへの決意を、あたたかに照らす一冊。
内容説明
ひらかれた、街なかの、心の駆け込み寺ができるまで。
目次
マタニティーブルー
いつかお寺を建てたい!
そうと決まればまずは貯金!
お寺を建てる条件
想定外の試練
おみくじの導き
九月九日
お寺の名前
法華大会
ローンの壁〔ほか〕
著者等紹介
露の団姫[ツユノマルコ]
1986年生まれ。落語家兼尼僧。天台宗不軽山道心寺住職。大阪の繁昌亭はじめ寄席、テレビ、ラジオなどでも活躍。2011年、第6回・繁昌亭輝き賞を最年少で受賞。同年、天台宗で出家。2017年、第54回なにわ藝術祭落語部門新人賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
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【好きな仏教用語:一隅を照らす/抜苦与楽/道中の中に衣食在り、衣食の中に道心なし】から、寺院名は“道心寺”。クリスチャンの夫と小学生の息子がいて、落語家で天台宗・不軽山道心寺の住職が、心の駆け込み寺ができるまでを綴る。<まだまだ人生経験が少ない私は、お悩み相談で有難い教えを説いたり、それらしきアドバイスをできるわけではありません。しかし、その苦しみに「共感」することできるはずです。なぜなら、私も悩み苦しみ、涙を流してきた一人だから>と。毎月3日、13日、23日には「縁日寄席」を開催。祈りは「意宣り」と。⇒2023/12/08