“仏教3.0”を哲学する

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393135921
  • NDC分類 180.4
  • Cコード C0015

出版社内容情報

既存の〈仏教〉を包み超える、新たな〈仏教3.0〉とは。はたして新時代を切り開く力となり得るのか。白熱、スリリングな徹底討論。日本の伝統的な〈仏教1.0〉と、上座系瞑想実践的な〈仏教2.0〉を、共に包み超えて、新たな〈仏教3.0〉を提唱。その哲学とはどのようなものか。はたして新時代を切り開く力となり得るのか。今話題の禅僧・藤田一照、哲学者・永井均、ワンダルマ仏教僧・山下良道の三者による、白熱、スリリングな徹底討論。

藤田 一照[フジタイッショウ]
1954年、愛媛県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。曹洞宗紫竹安泰寺で得度し、1987年からアメリカ・マサチューセッツ州のヴァレー禅堂住持を務め、そのかたわら近隣の大学や瞑想センターで禅の指導を行う。現在、曹洞宗国際センター所長。著書に『アップデートする仏教』(山下良道との共著、幻冬舎)、訳書にティク・ナット・ハン『禅への鍵』(春秋社)、D・ブレイジャー『フィーリング・ブッダ――仏教への序章』(四季社)など多数。

永井 均[ナガイヒトシ]
哲学者。1951年生まれ。慶応大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、日本大学文理学部教授。専攻は、哲学・倫理学。主な著書に『転校生とブラック・ジャック――独在性をめぐるセミナー』(岩波現代文庫)、『私・今・そして神――開闢の哲学』(講談社現代新書)、『倫理とは何か――猫のアインジヒトの挑戦』(ちくま学芸文庫)ほか。

山下 良道[ヤマシタリョウドウ]
ワンダルマ仏教僧。1956年東京生まれ。東京外国語大学仏語科卒業後、曹洞宗僧侶となる。米国・日本にて布教・坐禅指導の後、2001年テーラワーダ比丘となり、パオ瞑想メソッドを修了。現在、鎌倉一法庵を拠点に、国内外で坐禅瞑想指導をおこなう。

内容説明

既存の仏教を包み超える、新たな“仏教3.0”とは。新時代を切り開く力となり得るか。白熱、スリリングな徹底討論。

目次

第1章 瞑想について―“仏教3.0”をめぐって(“仏教3.0”、“仏教2.0”、“仏教1.0”;「有心のマインドフルネス」と「無心のマインドフルネス」;「子犬=私」の瞑想と「子犬≠私」の瞑想 ほか)
第2章 「自己ぎりの自己」と“私”
(「ぶっつづき」と「断絶」―内山興正老師のこと;矛盾を解きほぐす;「現在」と「自己」のアナロジー ほか)
第3章 死と生をめぐって(心の二相論をめぐって;“私”から「私」へ;客観的な世界が実在する? ほか)

著者等紹介

藤田一照[フジタイッショウ]
禅僧。1954年愛媛県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程を中退し、曹洞宗僧侶となる。87年渡米、禅の指導・普及に従事、2005年帰国。現在、曹洞宗国際センター所長。禅の指導・普及等に国際的に活躍

永井均[ナガイヒトシ]
哲学者。1951年東京生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。信州大学教授、千葉大学教授を経て、日本大学文理学部教授。専攻は、哲学・倫理学

山下良道[ヤマシタリョウドウ]
ワンダルマ仏教僧。1956年東京生まれ。東京外国語大学仏語科卒業後、曹洞宗僧侶となる。米国・日本にて布教・坐禅指導の後、2001年テーラワーダ比丘となり、パオ瞑想メソッドを修了。現在、鎌倉一法庵を拠点に、国内外で坐禅瞑想指導をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ろくせい@やまもとかねよし

152
「仏教3.0」を提案する曹洞宗僧侶らと哲学者との鼎談記録。主に禅における日本仏教の伝統的志向を1.0とし、内向的意識の偏重が問題と解す。昨今注目のマインドフルネス的志向を2.0とし、座禅など外形的行為への偏重が問題と解す。3.0で見直すこれら問題点を西洋哲学で考察。デカルトらから展開した存在論から実存主義への近現代西洋哲学を概観しながら、2500年前にブッダが説いた原始仏教教義とを対比させ、「自己」=「無我」と「今」=「無常」が無であり全てであることを諭す。ブッダの原始仏教は信仰より学問だと再認識した。2020/02/03

yutaro13

35
『アップデートする仏教』の続編。藤田一照氏と山下良道氏に、哲学者の永井均氏を加えた3人の対談集。仏教に哲学を交えるとどうなるか、というのが本書の主旨だが、永井哲学に慣れていない私ではすんなりとは読み込めない。永井哲学における<私>と山下氏の「青空としてのわたし」が瞑想の主体の議論の中で共通点を持つこと、修行に先だって「私」→<私>の転換をしておく重要性など、各所に興味深い指摘がある。「私」の方は、本書より後に刊行された『感じて、ゆるす仏教』で魚川氏が述べた「ガンバリズム」のあり方と関わりそうだと理解。2020/11/29

ももたろう

28
次元の違いを感じた。私は「生きる上での、この苦悩をなんとかしたい」という単純かつ世間一般的な思いを抱いていて、そのアプローチの一つとして仏教を学び続けているけど、お三方の話は「そもそも、この苦悩はどこから始まるのか?」「その始まりにある『わたし』とは何か?」「死という概念すらない」という根源的なところまで遡り、さらにそこに哲学的に仏教的に切り込んでいる。その突き詰め具合、こだわり具合からして、もはや次元が違う。仏教をもっと学び坐禅も続けつつ永井さんの哲学的な切り込みが理解できるようにまた再読したい。2016/10/10

fishdeleuze

22
〈仏教3.0〉を提唱している二人の僧侶と哲学者永井均の鼎談で、〈仏教3.0〉を哲学的に解釈し、理論的な補強をするといった感じだろうか。実際、〈仏教3.0〉における私(仏性に相当するものと考えていいだろうか)と永井哲学の〈私〉(この〈私〉は日常生活的な「私」ではなく、属性や本質がすべてなくなってなお今ここにある〈私〉)との親和性は高い。そして仏教における所知障すなわち無明という認識の根本的な問題をとりあげ、存在の前提へ議論を深めていく様子を興味深く読んだ。2017/10/02

文章で飯を食う

22
「アップデートする仏教」を読んで、あまりの面白さに本書を購入。もったいなくも2日で読んでしまった。この世界は〈私〉と〈今〉しか存在しない。〈私〉と〈今〉は、何の説明も無く、ただ端的に存在しているのだ。う~ん、本書の面白さを説明できないな。とにかく、正法眼蔵の世界を説明できる言葉を得た、と言う感じ。しかも、悟りに繋がる瞑想法の理論的根拠も与えるんだ。これは思想と言うものでは無く、世界の構造の説明書だ。全ての思想や宗教の立脚点なんだ。私にとっては悟りを開く場所だが、誰かにとっては神と出会う場所だろう。2017/02/01

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