出版社内容情報
考古学的な発掘、仏教美術の遺品などの検討からブッダの真の姿を探る。本巻では初期の教団がいかに形成されたかを浮き彫りにする。
内容説明
梵天の勧めを受け入れ、真理を語り出すブッダ。ブッダは、いったい何を説いたのか。その後の「救い」の道行きを描く。
目次
第1編 誕生・さとり・説法(真理を説く;有力信徒の帰依;晩年の事件)
著者等紹介
中村元[ナカムラハジメ]
1912年島根県松江市に生まれる。1936年東京大学文学部印度哲学科卒。1943年文学博士。1954年東京大学教授。1970年財団法人東方研究会設立。1973年東方学院設立、学院長に就任。東京大学名誉教授。1977年文化勲章受章。1984年勲一等瑞宝章受章。1999年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りー
13
初転法輪から晩年までの布教の様子が主に書かれています。面白いのは、釈迦は悟った状態があまりに幸せすぎて何日もそれをひたすら味わい、自分が分かったことを他人に伝えるべきか否か、かなり迷ったこと。梵天に促されたという伝説はそのまま釈迦の迷いではないかと。そして、初めて布教するにあたって選んだ場所は、大宗教センター=ベナレスの郊外。「ベナレスに行って自分の思想を説くということは、今日でいえばまるで学者が全国大会に出場して新説を提唱するような」という例えが分かりやすい。戦略的布教の姿が垣間見れました。 2020/01/14
じゃくお
2
この本を読むことで改めて私の仏教観が浮き彫りになった。私は釈尊の歴史的事実にはあまり興味がなく、仏教への学究的解釈にも興味がない。とにかく原典を読みたくなりました。とりあえず下巻も読もう。2021/05/27
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- ウチの子、全然本を読まないんですけど!