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空海 塔のコスモロジー

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393135457
  • NDC分類 521.81
  • Cコード C0015

出版社内容情報

仏教に造詣が深い建築家が、高野山の根本大塔に込められた空海の思想や宇宙観、その独創性を多数の図版を用いて解き明かす。

内容説明

仏教にも造詣の深い建築家が、三重塔や五重塔、多宝塔の構造、さらに諸寺院の伽藍配置等も考慮しながら、高野山根本大塔に込められた空海の思想や宇宙観、独創性を探る。

目次

第1部 柱、そして五重塔(塔と柱信仰―「掘立て柱モニュメント」から「心柱」へ;五重塔の不思議;中心から周辺へ―低落する塔の地位)
第2部 塔、その豊饒のかたち(塔のはじまり;歩くことと瞑想すること;嫌われた半球体 ほか)
幕間 心のなかに“中心”がある
第3部 空海創建の塔(柱がほとけになった;「地‐水‐火‐風‐空‐…」が塔になる;空海の大塔を想像復元する ほか)

著者等紹介

武澤秀一[タケザワシュウイチ]
1947年、群馬県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。同大学院を中退し、同大学助手をへて独立。建築家/工学博士(東京大学)。設計活動の傍ら、東京大学、法政大学などにて設計教育指導に当たった。20代、30代はヨーロッパ志向がつよかったが40代に入り、納骨堂の設計がきっかけとなってインド行脚をはじめる。50代以降、日本文化との接点をもとめて中国、韓国および列島各地のフィールドワークを重ねている。主な設計に「F会館計画」(SDレビュー入選)、「所沢市松井公民館」(東京都建築士事務所協会優秀賞)、「所沢市中富南コミュニティセンター・ひかり児童館」(日本建築学会編『建築設計資料集成』)、「ロクゴウビル」(東京都、日本建築学会編『作品選集1989』)、「三春町保健センター」(福島県)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kthyk

18
「ふつうに事務所建築という場合、建築という語を使っても建物の意味を帯びている。つまり実用性や機能が優先されている。宗教建築は正真正銘建築を指向している。・・・建築の使命は、思想や精神性を三次元の空間において体現すること。」著者は「はじめに」に書いている。つまり、この書は「塔」が「意味」する「空間」を分かりやすく解説している。建築は「形」が表現するテクストであり、「文学」というのがボクの自論だが、この書は塔の持つ「形」を言葉として丹念にインド、中国、日本から読み取り、建築家空海の文学的世界を詳細に解説する。2023/03/22

takao

2
大塔は空海設計の日本独自の塔 ☆柱は宇宙・神との交信装置? 2022/05/17

メルセ・ひすい

2
神道VS.蘇我氏 仏教先進国として朝鮮、中国。飛鳥寺 660年代の聖徳太子。 柱信仰とは? 心柱は、屋根の頂部まで一直線に伸びそこで「御神体」として独立した一本の柱として留められている。宇宙木⇒モニュメントなのだ。  仏教にも造詣の深い建築家が、三重塔や五重塔、多宝塔の構造、さらに諸寺院の伽藍配置等も考慮しながら、高野山根本大塔に込められた空海の思想や宇宙観、独創性を探る。2009/06/27

ハヤカワショボ夫

1
空海の建築思想本を読んだ。Buildingでなくarchitecture所謂「宗教建築」の思想で空海にとってコスモロジー=宇宙の成立の表現が主なテーマでした。塔の歴史はインドではプラダクシナー・パタ(円形の中心に右回りに回ること)で涅槃を表現するもので木造~煉瓦~石窟へと発展しました。中国に渡り生々しい卵形は嫌われ展望台として塔となりました。日本では天と繋がる聖なる象徴として掘立て柱から塔の心柱になりますが韜晦の人空海はインドの宇宙卵を復元した大塔で五大を現し地上に三次元曼荼羅を現出します。【図】★★★☆2015/09/05

鈴木貴博

0
仏教において塔の形とその表す意味について、インド、中国、日本と伝播する中でどのように変わったか、そして空海はどのような意味づけを行いどのような塔を作ったか。非常に面白く、寺巡りの視点をひとつ増やすことができた。2017/09/30

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