出版社内容情報
世の中は不条理であり、無意味であり、最後には死が待ち構えている。それでもなぜ「生きる」のか? 永平寺で修行20年、いまや知らぬ者もない禅の鬼才・南直哉老師が、得度以来紡ぎだしてきた思索と修行の実体験から語る仏教と禅の核心。伝統仏教の教義、教団制度、修行、宗教体験、性欲の問題を、実際のエピソードを多く交えて赤裸々に語り、道元禅師に倣って、釈尊本来の役立つ仏教を復活させるための構想をも示すスリリングな対話篇。
内容説明
不条理で無意味な「生」に苦しむ現代人に、禅の鬼才が語る仏教の核心。みずからの思想的・実践的格闘に照らして「生」を問い、教団、修行、宗教体験、性欲、縁起、輪廻と霊魂など現代仏教の問題点を赤裸々に語り、道元禅師に倣って、釈尊本来の精神を復活させる構想をも示すスリリングな仮想問答。
目次
最初の対話 オウム真理教は仏教か
第2の対話 出家のいきさつ
第3の対話 仏教は何を問題にしているのか
第4の対話 生命について
第5の対話 修行と性欲について
第6の対話 霊魂と因果について
著者等紹介
南直哉[ミナミジキサイ]
1958年生。早稲田大学第一文学部卒業後、大手百貨店に勤務。1984年、曹洞宗で出家得度、同年、大本山永平寺に入山。以後、約20年の修行生活を送る。2003年に下山。現在、福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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