内容説明
あらゆる衆生に成仏の可能性を説く如来蔵思想。中観・唯識と並びインド大乗仏教を代表するこの思想の誕生と展開をわかりやすく説明。
目次
序章 如来蔵とは何か
第1章 如来蔵思想に関わる経典と用語
第2章 如来蔵思想の淵源
第3章 如来蔵思想の誕生
第4章 『宝性論』より見る如来蔵思想
第5章 如来蔵思想の展開
著者等紹介
鈴木隆泰[スズキタカヤス]
1964年生まれ。東京大学工学部・文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。博士(文学)(東京大学)。現在、山口県立大学教授。2004年日本印度学仏教学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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如来蔵とは何か:語源 研究史 如来蔵思想に関わる経典と用語:如来蔵思想を説く主要な経典 如来蔵思想に関わる用語―大乗仏教の如来観 如来蔵思想の淵源:初期仏典に見る淵源 初期仏教から大乗仏教へ 如来蔵思想の誕生 『宝性論』より見る如来蔵思想:如来蔵の三義 如来蔵三部経―法身遍満・真如無差別・種姓存在 如来蔵三部経―『如来蔵経』『不増不減経』『勝鬘経』如来蔵思想の展開:如来蔵思想の問題点 修道論的課題 構造的課題 『大法鼓経』による解決:如来蔵思想の根本理念 如来と衆生の関係 アートマンの実在性 空性説の超克2021/04/28