出版社内容情報
密教とはどのようなものか。そのあらましを歴史・経典・真言等多方面から論じ、密教思想の全面的把握を目指す。インドに起こり、日本で発展した密教とはどのようなものか。即身成仏への道とは。密教のあらましを歴史・経典・真言等あらゆる方面から論じ、密教思想と空海の全面的把握を目指した書。
勝又 俊教[カツマタシュンキョウ]
著・文・その他
内容説明
密教はなぜ「秘密」仏教と言われるのか?“曼荼羅”“真言”“即身成仏”が伝えるものとはいったい何か。
目次
第1部 密教のあらまし(密教とは;密教経典の成立と特色;中国密教の成立;奈良時代の密教;空海の入唐求法と真言宗の開宗)
第2部 真言密教の思想(密教思想の組織化;密教思想の教判;十住心の思想;真言密教の仏陀観;真言密教の人間観 ほか)
著者等紹介
勝又俊教[カツマタシュンキョウ]
1909年、新潟県に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒。大正大学名誉教授、文学博士。1994年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ショウジ
23
とてもわかりやすい一冊でした。といっても他の密教の書籍は読んだことがなく本書が初めての密教書です。なので他書と比較することはできません。他の仏教書は読んだことがありますので、その対比によるものです。内容も充実しているようですし、帯にも書いてあるとおり本格的入門書といえるものです。2020/07/26
まえぞう
9
インド、中国での流れを簡単に説明した上で、内容は空海の密教の説明が中心です。教理の理論的な考察は顕教の各宗派がやってくれているので、そちらは良いとこ取りをして、密教ではその実践に主体がおかれているんですね。2020/01/13
Atsu
2
密教の事が分かりやすく書かれています。もっと奥深い世界でしょうが、この時点でオツムが追いつきません。ハッキリと覚えてる事がない!ぼんやり意味は分かるんですが…。強いて「如実知自心」のみ心に残りました。再読します。2021/02/12
ぶぶぅ
2
今まで色々な密教の本を読んできて、本書が一番わかりやすく、読みやすかった。「本格的入門書」と謳われている通り、わかりやすい言葉で、密教のことがしっかりと書かれている。かつ、書かれてある内容は網羅的で、この一冊で密教のある程度のことは知ることができると思う。一方で、言葉としては読めてしまうので、意味を理解できているかと問われると、自信がない。元より再読前提である。この本をしっかりと読み込んでいきたい。2020/06/04