出版社内容情報
われわれの知っている世界はすべて情報にすぎないという、仏教の唯識思想を丁寧にわかりやすく解説した入門書。われわれの知っている世界はすべて情報にすぎない。仏教の教えの中で認識を徹底的に追究し潜在意識アーラヤ識にたどりついた唯識思想を、『中辺分別論』をテキストにして根底から説き明かす。
高崎 直道[タカサキ ジキドウ]
著・文・その他
内容説明
わたしも世界も心のなかの情報にすぎない?なぜ誤った認識をもってしまうのか、“唯識”のメカニズムを解明する。
目次
序章 唯識思想の成り立ち
第1章 虚妄分別とはなにか
第2章 認識の構造
第3章 さとりのプロセス
第4章 識と縁起
第5章 識のはたらき
第6章 唯識の修行論
著者等紹介
高崎直道[タカサキジキドウ]
1926年、東京に生まれる。1950年、東京大学文学部哲学科(印度哲学)卒。東京大学名誉教授、文学博士。2013年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ショウジ
15
とてもすべてを理解したとは言えませんが、このシリーズの中ではわかりやすい一冊でした。またじっくり読みたいと思います。2020/07/12
まえぞう
5
唯識3年、倶舎8年と言われるそうですが、アビダルマほど煩雑ではないにしても難しいです。すべてに自性がないとすると思考が延々と続いてしまうのでアーラヤ識をおいていますが、それがややこしさの原因のような気がします。中観派のほうがまだついて行けそうな気がします。2019/12/25
林克也
4
言葉を弄して理屈をこねくり回しているだけで、あーでもないこうでもないと考えることが好きな人と、他者の考えをことごとく否定することが楽しい人、即ち学問としては面白いし興味深いが、人を幸せにするためだとか、死に対して恐れを抱かないよう洗脳するためのシステムである宗教=”教え”とは別の世界の話だと思った。とても日々必死で生き暮らしている人達には響かないし届かない。空。 私の出身地の地酒である蓬莱泉の「空」はかなり旨いが・・・。2020/01/22
中桐 伴行
1
唯識入門の改訂版ということで、入門書だと思って読み始めたが全然入門書ではなかった。実はこの本は何回も挫折していたのだが、今回の一時帰国の飛行機内で一人奴隷合宿をして読み切ろうと頑張った。これは「ある程度理解しながら学んでみたものの、なんとなくしっくりしないところがある」という人のための解説書という位置づけだと思う。説明の無い用語がいきなり出てきてそれを用いて解説するので、内容はほとんど理解できなかった。唯識に関しては新しく本を購入したので、それを読もうと思う。2024/06/03
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