出版社内容情報
仏身常住説や仏性思想,けっして成仏できない一闡提の問題など,中国・日本仏教にとって思想的拠りどころとなった大乗経典のポイントを易しく解説した待望の本格的入門書。
内容説明
大乗仏教はブッダの死をどうとらえたか。仏身の常住、成仏の可能性(仏性)、けっして成仏できない一闡提の問題など、中国・日本仏教にとって思想的拠りどころとなった大乗経典のポイントを易しく解説した本格的入門書。
目次
大般涅槃経とは何か
インドへの求法の旅―法顕の生涯
仏涅槃図について
純陀の施食供養
教団危機の様相
大乗涅槃経の戒律説
一闡提とは何か
提婆達多とその教団
法華経から大乗涅槃経へ
仏性とは何か
曇無讖という男
一闡提成仏説の展開
雪山童子求法物語
阿闍世王の苦悩と救済
常楽我浄説について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶるちゃん
1
全ての衆生は成仏できる。これだけでは、心に響きにくいだろう。そのことを一つの物語として説いている。成仏に導いてくださる慈悲のありがたさ、そしてその縁に出会うありがたさ、それを空思想をもって説いている素晴らしい経典である。2014/01/20
親父
0
入門とありますが、入門にはほど遠いです。と言って専門的でもない。「闡堤成仏」という涅槃経の四大聖旨の一つを特に取り上げているようです。最後に涅槃経のあらすじがあったりして一応入門とも言えますが、もっと他にいい本がありそうです。2009/10/11