出版社内容情報
仏陀の瞑想を,数息観,道徳規範の必要性,神秘体験の意味から,その真髄ヴィパッサナーまで順々に丁寧に解説。各章にQ&Aも付し,痒いところにも手のとどく実践的入門。
内容説明
ヴィパッサナーは、からだと心の現実を探索するきわめて実践的な瞑想法である。この瞑想法をおこなえば自分のなかにひそむ問題をさらけだし、それらをすべて解決することができる。さらに潜在能力をフルに発揮させ、自分の幸福のみならず全人類の幸福のために、その能力を生かすことができるだろう。
目次
第1章 真理の探究
第2章 出発点
第3章 苦の直接原因
第4章 問題の根
第5章 道徳の訓練
第6章 精神集中の訓練
第7章 知恵の訓練
第8章 気づきと心の平静さ
第9章 ゴール
第10章 豊かな人生の技法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taiyo
20
瞑想に興味がある人は絶対必読本!!マインドフルネスの原点。なぜ瞑想をするのか?どういう効果があるのか?人間は何に迷っているのか?瞑想の基本中の基本を丁寧に教えてくれる。これを読んでから他の瞑想本を読んだ方がいい。瞑想をしない人でも読む価値はかなりある。「形ではなく心」2017/12/19
出世八五郎
15
地橋秀雄のヴィパッサナー瞑想本にはラベリングの必要性を説く。本書の教えではそれをしない、ただ、感じることを求める。内容的に細かい瞑想方法は書かれていないが、ヴィパッサナーについて詳しく述べられている。自分に欠けてるものを本書で補えるかも知れない。分からないこと、掴めていないものをGetする為に。2021/04/19
isao_key
10
タイでも有名なヴィパッサナー瞑想について現在もインドで指導しているS.N.ゴエンカ氏の教え方を解説した本。ヴィッパッサナーとはパーリ語で「洞察」を意味し、ブッダの教えの真髄、ブッダが説く「真理の実体験」である。ブッダ自身、瞑想をおこなって真理を体験しており、瞑想こそがその教えの根幹であろうという。ブッダの言葉は瞑想体験の記録であり、真理の体験というゴールに到達するための修行方法をくわしく説いた。ブッダは決して宗教を説いたのではなく、ただ普遍的な真理を説いたにすぎないのだという。禅にも通じる思考がみえる。2013/04/25
ロデタ
6
読んだだけじゃいまいち理解できない。やっぱ体験しないとダメかな。2020/03/08
ねね
4
なにについても自己中心的に考える自分がどうしようもなく嫌になって 読んだ本。 表面で取り繕っても心は変わらなくて、どうすればいいか悩んでいたけど ヴィパッサナー瞑想がその悩みを解決してくれそう。 長年培ってきた自分の反応のくせは簡単にはとれないと思うけど、この本を何度も読み返して優しく、愛のある人間になれるように努力しようと思う。 生きていく勇気を与えてくれる一冊。本当に出会えてよかった。2020/12/13