出版社内容情報
数ある入門書を読んでもその全貌や目的が今一つ分からないもどかしさ。自らの苦い経験を踏まえ,順を追って仏教の全体系が必ず理解できるよう考え抜かれた待望の総合入門。
内容説明
仏教の全体系が順を追って必ず理解できるよう考え抜かれた出色の仏教概説。
目次
第1章 仏教のめざすもの
第2章 苦の発生の構造、三道―輪廻のメカニズム
第3章 智慧の獲得構造、三学―悟りへのシステム
第4章 仏教の基本姿勢と釈尊の教法
第5章 四諦―仏教の教えの集約
第6章 大乗仏教の修行―六波羅蜜
第7章 仏教の哲学―縁起と空
第8章 三法印
著者等紹介
城福雅伸[ジョウフクマサノブ]
昭和34年大阪生まれ。平成元年龍谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、岐阜聖徳学園大学助教授、京都精華大学講師
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
9
初心者にもわかりやすい仏教の基礎がわかる教科書。仏教哲学の深さをもっと理解したくなった。釈迦という人はどこまで人間を理解しているのかと思うと恐ろしい人だと思う。「空」の理論「解脱」「涅槃」「大乗仏教」「布施」の考え方など読み進めていくうちに、トランス状態になっていった。2012/08/15
jasmine
2
仏教について基本的なことが分かる本。分かりやすく書かれています。縁起の思想については興味深く、もっと学んでいきたくなりました。2021/12/09
新父帰る
2
大学講義用のノートをベースに編集。それも一般学生向けに編集したものなので、大変分かり易く読み易い。仏陀が悟った真理とは「縁起の理法」だった。この理法は仏陀が初めて考え付いたものではない。仏陀が生まれるずっと前からあった理法で、仏陀は瞑想して発見したものであることを知った。この理法で森羅万象を説明尽くすことができる、正に魔法の杖だ。よって、ここに仏教が2500年を経ても衰退しない理由があると合点がいった。この理法を理解すれば、言わば、一輪の花に全宇宙が入っていることも理解できると。ただ、空の理論は難解だ。2018/11/14
Yuuki Takanokura
0
平易な記述で,順を追って仏教の教義が理解できる,仏教の教科書。第1章(仏教の目的に関する章)だけでも読む価値があります。2010/10/09
ゆとりくん
0
仏教の全体像や基礎知識を学ぶには最適な本。まずはこの本から始めて、中村元の「龍樹」や、「正法眼蔵」にステップアップしていくと良いと思う。2021/01/01
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