地蔵菩薩―地獄を救う路傍のほとけ

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  • サイズ B6判/ページ数 222,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393119112
  • NDC分類 387
  • Cコード C0015

出版社内容情報

「お地蔵さん」とか「○○地蔵」の名で庶民に広く親しまれている地蔵菩薩。その主要経典と信仰の実態ならびに図像の特徴を探る。

「お地蔵さん」「○○地蔵」として人々に最も親しまれている地蔵菩薩は、一方で地獄の衆生の救済者としても知られる。地蔵経典の記述ならびに日本各地の種々の信仰形態を多数の写真と共に解説しながら、地蔵菩薩の信仰のあり方と仏像・仏画の図像的特徴を探る。

【著者紹介】
1954年、徳島県生まれ。京都大学工学部卒。京都大学文学部(仏教学科)卒。現在、最明寺(真言宗大覚寺派/徳島県)住職。著書は『不動明王』(春秋社)、『不動明王の功徳』『観音菩薩の功徳』『地蔵菩薩の功徳』(青山社)、『密教仏像図典』(共著、人文書院)、『史上最強図解 般若心経』(共著、ナツメ社)など多数ある。

内容説明

人々の苦を本人に代わって引き受けてくれる地蔵菩薩。子供の守り本尊であると同時に、地獄で苦しむ衆生の救済者でもある。本書では、地蔵経典や地獄の様相、霊験譚、さらに日本各地の信仰形態などを116点の写真とともに紹介しながら、地蔵菩薩を総合的に解説する。巻末には「全国地蔵霊場一覧」を付す。

目次

第1章 地蔵菩薩とはどういうほとけなのか
第2章 地蔵菩薩を説く経典
第3章 地獄の様相と閻魔法王
第4章 地蔵菩薩の図像的特色と造形
第5章 地蔵菩薩信仰の風景
第6章 地蔵信仰の寺々

著者等紹介

下泉全暁[シモイズミゼンギョウ]
1954年、徳島県生まれ。京都大学工学部卒業後、京都大学文学部(仏教学)を卒業。現在、最明寺(徳島県・真言宗大覚寺派)住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テツ

19
釈迦が入滅後、弥勒菩薩が救済に訪れるまでの56億7千万年という気の遠くなる程の仏の不在。地蔵菩薩はその間に六道を回り衆生を守る。賽の河原では終わらない悲しみと苦しみに喘ぐこどもたちを庇護する。なんていうか遥か遠い未来にやってくる偉大な救済よりさ。いつも近くで人間のやらかす姿を眺めながらそれでも力の限り救おうとしてくれる地蔵菩薩の方に感謝しちゃうよな。地獄のような我々人間の在り方も大きな愛で包み込まれていると信じることが出来たら楽になるんだろうな。2018/01/03

アル

1
よく見かける割に原典をよく知らなかった地蔵菩薩について基本を知りたくて読んだ。 期待した内容については尊格としての地蔵菩薩についてまとめた第1章、出典となる経典を概説した第2章でほぼカバーされていたが、その後の章も色々と興味深い。 2章の『十王経』解説と3章の前半で地獄の様相についての記述にかなりのページが割かれている。内容は良かったが直接地蔵菩薩と関係ない記述が続くのが気になる。 全体として「代受苦のほとけ」としての特徴が強調されていたように感じた。2022/12/12

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