出版社内容情報
「お不動さん」の名で親しまれている不動明王の性格や役割を、文献・思想・実践・信仰・美術・霊場の六つ面から徹底的に解説する。
【著者紹介】
1954年、徳島県生まれ。京都大学工学部卒。京都大学文学部(仏教学科)卒。現在、最明寺(徳島県・真言宗大覚寺派)住職。著書は『不動明王の功徳』『観音菩薩の功徳』『地蔵菩薩の功徳』(青山社)、『密教仏像図典』(共著、人文書院)、『史上最強図解 般若心経』(共著、ナツメ社)など多数。
内容説明
忿怒尊にもかかわらず「お不動さん」の名で広く庶民に親しまれ信仰されてきた不動明王とは、どのような性格や役割をもったほとけなのか。本書では、経典・思想・実践・信仰・美術・霊場の六つの面から、不動明王を徹底解説する。86点の図版と共に巻末に「全国不動尊霊場一覧」を付す。
目次
第1章 不動明王とは何か
第2章 不動明王を説く経典
第3章 不動明王の姿に秘められた思想
第4章 不動明王信仰の歴史と美術
第5章 不動護摩の実践
第6章 不動尊霊場と不動信仰寺院
著者等紹介
下泉全暁[シモイズミゼンギョウ]
1954年、徳島県生まれ。京都大学工学部卒業後、京都大学文学部(仏教学)を卒業。現在、最明寺(徳島県・真言宗大覚寺派)住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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デビっちん
27
再毒。なんとなく覚えてしまった慈救呪も、その意味がわかるとまた違った感覚になりました。家の近くだからとたまに行っていたお不動様が、付録を読んで関東三十六不動尊霊場の1つということがわかりました。小ぢんまりしてるけど、立派な立像です。2018/01/27
デビっちん
25
「お不動様」で有名な不動明王という言葉、姿形は認知していましたが、その実態については詳しくありませんでした。不動明王のマントラや語源、歴史や本邦にある像が解説されていました。不動明王というと、憤怒の様がある一方で、どこか親しみもある感じがしていたんです。本書を読ん、それは畏怖と慈悲からくるものだと気づきました。東寺にある不動明王を見てみたいと強く思いました。2017/10/14
淡野 直人
1
不動明王の信仰と儀礼、尊格や表象の変遷を巡る本。 個人的な縁が深いので、非常に興味深く読めた。2020/07/04