出版社内容情報
仏教を題材にした絵画で知られる著者がアジア各地の仏像を長年現地調査し、その成果を120点の写真とともにまとめた仏像の文化誌。
【著者紹介】
1947年、奈良県生まれ。1970年、大谷大学文学部卒。1978年、 京都市立芸術大学日本画専攻科修了。1971年、パンリアル展(パンリアル美術協会)出品(81年退会)。以後、1973年、山種美術館賞展(75年、77 年、89年)をはじめ多くの絵画展に出品。1977年、シェル美術賞、1978年、第1回東京セントラル美術館日本画大賞展大賞など受賞歴多数。インドから日本にいたる仏教の展開に造詣が深く、作品もインドの風俗や仏伝(ブッダ釈尊の伝記および思想)をはじめ、仏教を題材にしたものが多い。また、インドの細密画や染織品のコレクターとしても知られる。歴史的な作品の研究を通じてテーマを見出し、絵画制作をもって絵の本質と生き方を考えることを制作の信条とする。常に大作を発表。その他、個展多数。著書に『インド宮廷絵画』『印度細密画』『インド染織美術―畠中光享コレクション』などがある。
内容説明
インドをはじめネパール・チベット・西域・スリランカ・ビルマ・インドネシア・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオスの仏像と仏跡を40年にわたって現地調査し、その成果を130点に及ぶ写真とともに、独自の視点から簡潔なエッセイ風に綴った仏像の発展史。
目次
第1部 インドの仏像の流れ(釈尊の象徴としてのストゥーパ(仏塔)
釈尊の象徴としての四大事蹟
釈尊の象徴としての三宝・傘蓋・仏足跡
アショーカ王柱
精舎の寄進 ほか)
第2部 アジア各地での変遷(仏教教団の分裂と諸外国への伝播;ネパール(上)
ネパール(中)
ネパール(下)―ネパールの絵画
チベット ほか)
著者等紹介
畠中光享[ハタナカコウキョウ]
1947年、奈良県生まれ。日本画家、インド美術研究者。1977年、シェル美術賞展1等賞、1978年、第1回東京セントラル美術館日本画大賞展大賞、2004年、京都府文化賞功労賞受賞。1984~1993年“横の会”、2012年から“Artist Group―風”の結成に参画。現在、大谷大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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