内容説明
文字と真理の密接な関係性を解き明かす、空海思想の代表作!―「吽」の文字の分析を通して、その奥に潜む深い意味を論じた、『声字実相義』と並んで空海が独自の言語観を表明した『吽字義釈』に、わかりやすい現代表現と用語・出典の丁寧な解説を加えた“訳注シリーズ”第5弾!
目次
『吽字義釈』の全体像(言葉と文字の持つ二重構造;文字に詰まり、文字に還る;三部書の特色;本書の内容;両部の思想;瑜伽と利他行;『般若理趣釈』が説くh〓〓字;撰述年代;題名)
『吽字義釈』本論(『吽字義』の構造;字相;字義(実義)
吽字の総合釈
吽字の総括としての利他行)
著者等紹介
松長有慶[マツナガユウケイ]
1929年、高野山生まれ。高野山大学密教学科卒業。東北大学大学院インド学博士課程修了。文学博士(九州大学)。高野山大学教授、同学長、同密教文化研究所所長、大本山寶壽院門主、高野山真言宗管長、全日本仏教会会長、真言宗長者等を経て、高野山大学名誉教授、密教文化研究所顧問。専門は密教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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