現代日本語訳 日蓮の立正安国論

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現代日本語訳 日蓮の立正安国論

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784393113448
  • NDC分類 188.93
  • Cコード C0015

出版社内容情報

『立正安国論』の画期的な現代語訳。難解な訳語を避けて、一般読者にも容易に理解できるような種々の工夫がなされている。『立正安国論』は、当時、天変地異が続発するのは浄土思想という邪法の流布が原因だとして法然を徹底批判し、正法である法華経を中心とすべき旨を力説した警世の書。本書の第?部は極めて明快な訳文、第?部は、その時代背景や人物、「安国」の意味などを解説。

正木 晃[マサキアキラ]
1953年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。国際日本文化センター客員助教授等をへて、現在、慶應義塾大学非常勤講師。専門は宗教学(チベット・日本密教)で、特に修行における心身変容や図像表現を研究。独自にマンダラ塗り絵を考案し、20年以上前から大学の講義などで活用。著書は「マンダラ塗り絵シリーズ」(春秋社)をはじめ、『はじめての宗教学』『楽しくわかるマンダラ世界』『「千と千尋」のスピリチュアルな世界』(春秋社)、『密教』(講談社)、『からだでつかむ仏教』(佼成出版社)など多数。

内容説明

歴史的名著を日蓮の意図どおりに正しく理解する。予備知識なしで誰でも読める、きわめて平易な訳文。難解な仏教語には、本文中に説明を織り込むなどの工夫を凝らし、「解説」では当時の時代背景や鎌倉祖師たちの国家論にも言及する。

目次

第1部 立正安国論 現代語訳(災難の原因についての問答;災難の経証についての問答;謗法の状況についての問答;謗法の人と法についての問答;災難の実例についての問答;上奏の可否について考える;災難の対策についての問答;正法を誹謗中傷する者の根絶;正法を誹謗中傷する者への対策ならびに立正安国の問答;正法を誹謗中傷する者への対策を心の底から理解する)
第2部 解説(『立正安国論』の構成と内容;『立正安国論』上奏をめぐる時代と人物;『立正安国論』の「安国」とは何か)

著者等紹介

正木晃[マサキアキラ]
1953年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。国際日本文化センター客員助教授等をへて、現在、慶應義塾大学非常勤講師。専門は宗教学(チベット・日本密教)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

9
教学的な読み解きではなく、史料的に書き手がどういう背景を元に書いたかを明らかにする。鎌倉武士は真言密教と臨済宗、そして天台宗は寺門派(園城寺。つまり本流の比叡山延暦寺ではない)を重んじた。京都の公家は天台の延暦寺の方である。で、日蓮は延暦寺の方から来ていた。だから、排撃されるのは当然である。また、少なくとも『立正安国論』については国際関係論的な要素はなく、日蓮が国際関係に通じていた、みたいなことはないそうである(神風同様、神話化されていっただけ2022/02/09

ゆうやけPC

0
当時の人々が何にすがって幸せを願っていたか少し分かった気がした2017/08/31

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