初期密教―思想・信仰・文化

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  • サイズ A5判/ページ数 373p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393113127
  • NDC分類 188.5
  • Cコード C0015

出版社内容情報

「雑密」と呼ばれてきた初期密教を、「主要経典」「陀羅尼・真言」「図像・美術」「修法・信仰」の四つの面から総合的に解説する。

【著者紹介】
1944年生、大正大学大学院修了。大正大学教授。主著は『梵文和訳 維摩経』(共著、春秋社)等。

内容説明

『大日経』『金剛頂経』等の「純密」(純粋な密教)に対して「雑密」(雑部密教)と呼ばれ、これまであまり研究が進んでいなかった初期密教を、「主要経典」「陀羅尼・真言」「図像・美術」「修法・信仰」の四つの面から、また地域ではインドから日本まで、幅広く総合的に解説する。執筆陣は碩学と新進気鋭の研究者22名。

目次

第1章 初期密教の主要経典(初期密教経典の全体像―初期密教の萌芽から展開・確立へ;『薬師経』 ほか)
第2章 陀羅尼・真言・心呪(『不空羂索神変真言経』の呪文―多様な呪文形態が見られる経典;『般若心経』の呪(真言) ほか)
第3章 初期密教の図像と美術(初期密教経典の曼荼羅;インドにおける変化観音像 ほか)
第4章 日本における初期密教の修法と信仰(奈良時代の密教経典;空海以前の修法と法会―虚空蔵求聞持法と悔過法会 ほか)

著者等紹介

高橋尚夫[タカハシヒサオ]
1944年生まれ。大正大学大学院博士課程満期退学。現在、大正大学教授

木村秀明[キムラヒデアキ]
1952年生まれ。大正大学大学院博士課程満期退学。現在、大正大学教授、仏教学部長

野口圭也[ノグチケイヤ]
1954年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、大正大学教授

大塚伸夫[オオツカノブオ]
1957年生まれ。大正大学大学院博士課程満期退学。現在、大正大学准教授、大正大学綜合佛教研究所所長。博士(仏教学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

moonanddai

6
最初この本を手に取ったときは、読み通せるか自信がありませんでしたが、何とかなったようです。インドでヒンドゥー教と関わり、中国で道教、日本で修験道と関わりなどして、(時代区分でもあり教義的な区分ともいえる)初期密教が出来上がっていったようです。個人的には、日本では奈良時代にあっても、単に利益、除災を求める呪文・儀礼の仏教だったのではなく、教義面への理解も相当広がっていたらしいということは驚きでした。その後の空海(あるいは)純密にしても、「突然」密教だったのでなく、こういった密教的素地があったればのようです。2021/01/08

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