上座部仏教の思想形成―ブッダからブッダゴーサへ

上座部仏教の思想形成―ブッダからブッダゴーサへ

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393112717
  • NDC分類 182.259
  • Cコード C3015

出版社内容情報

ブッダゴーサの作品分析を通してその思想的独自性を解明し、上座部仏教のみがブッダの本流だとする立場を覆す画期的研究。

目次

序論
第1篇 成仏伝承の展開(上座部大寺派の成仏伝承;仏伝作品の成仏伝承;ブッダゴーサの縁起解釈)
第2篇 修行体系の再構築(修行論の系譜;『清浄道論』の編集方法;ブッダゴーサの思想史的位置)
第3篇 パーリ正典の確立(パーリ正典の成立過程;北伝四阿含の改編;ブッタゴーサの仏説論)
結論

著者等紹介

馬場紀寿[ババノリヒサ]
1973年青森県生まれ。2006年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、東京大学東洋文化研究所助教。博士(文学)。Research Associate,Darwin College,University of Cambridge(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ブッダゴーサによる排他的・固定的正典編纂が上座部仏教・大寺派の性格を決めた。ウパティッサの『解脱道論』では四諦観察を中心としたが、ブッダゴーサ自らの著作『清浄道論』では縁起観察中心になり、またその『清浄道論』を正典に組み入れた。この正典編纂により大寺派は、知的かつ否定的で、大乗のみでなく上座部諸派とも違う安定した排他的な正典宗教になった。2017/03/24

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