内容説明
両界曼荼羅はなぜ生まれたか。胎蔵界・金剛界の曼荼羅が空海請来の現在の形式になったプロセスをインドから解き明かし、日本とインド後期密教の独自の展開も解説。
目次
プロローグ(両界曼荼羅の伝播;曼荼羅のあけぼの)
第1部 胎蔵曼荼羅(三部の成立;八大菩薩;胎蔵五仏の成立;現図曼荼羅の成立)
第2部 金剛界曼荼羅(南天鉄塔の謎;三部から五部へ;教理命題の尊格化;五元論の完成;両界曼荼羅の源流をチベットに訪ねる)
第3部 曼荼羅の日本的展開(別尊曼荼羅の世界;浄土・法華系の曼荼羅;神仏習合と修験道系の曼荼羅)
第4部 後期密教篇(『秘密集会』の曼荼羅;曼荼羅とコスモロジー;CGを用いた曼荼羅の図像データベース)
エピローグ(空海とエミール・ギメの立体曼荼羅)
著者等紹介
田中公明[タナカキミアキ]
1955年、福岡県生まれ。1979年、東京大学文学部卒。同大学大学院、文学部助手(文化交流)を経て、(財)東方研究会専任研究員。2014年、公益財団化にともない(公財)中村元東方研究所専任研究員となる。2008年、文学博士(東京大学)。ネパール(1988‐1989)、英国オックスフォード大学留学(1993)各1回。現在、東方学院講師、慶應義塾大学講師、東洋大学大学院講師、高野山大学客員教授(通信制)(いずれも非常勤)、富山県南礪市利賀村「瞑想の郷」主任学芸員、チベット文化研究会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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