内容説明
空海の描き出す心の階梯。凡夫の心から密教の心への十住心の思想を簡潔に示した、仏教概説書ともいえる弘法大師の代表作『秘蔵宝鑰』を、語釈を廃して読み進めるままに理解できるよう解説。
目次
『秘蔵宝鑰』について(空海の生涯;空海の著作について ほか)
『秘蔵宝鑰』巻上(序章;本論 ほか)
『秘蔵宝鑰』巻中(唯蘊無我心;抜業因種心)
『秘蔵宝鑰』巻下(他縁大乗心;覚心不生心 ほか)
著者等紹介
竹村牧男[タケムラマキオ]
1948年東京生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。文化庁宗務課専門職員、三重大学助教授、筑波大学教授、東洋大学教授を経て、東洋大学学長に就任、2020年3月に退職。筑波大学名誉教授・東洋大学名誉教授。専攻は仏教学・宗教哲学。唯識思想研究で博士(文学)。著書に、『唯識三性説の研究』『唯識の構造』『『成唯識論』を読む』『『華厳五教章』を読む』『『大乗起信論』を読む』『“宗教”の核心―西田幾多郎と鈴木大拙に学ぶ』『心とはなにか』(春秋社)、『日本浄土教の世界』『大乗仏教のこころ』(大東出版社)、『入門 哲学としての仏教』『空海の哲学』(講談社現代新書)、『日本仏教 思想のあゆみ』(講談社学術文庫)、『ブッディスト・エコロジー―共生・環境・いのちの思想』(ノンブル社)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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