出版社内容情報
紀元前後,仏教は西域をへて中国に伝わる。仏教東漸の新しい時代の幕明けである。東アジア世界の中心,中国は仏教をどのように受けとめたか。その受容と展開をたどる。
内容説明
変容するブッダの教え。インドから西域をへて伝わった仏教は東アジア世界の中心・中国でどのように受けとめられたのか。翻訳した経典のみをよりどころに、道教と相互に影響を与えあい、葛藤・反撥を乗り越えて発展していった初期中国仏教の軌跡を辿る。
目次
第1章 伝来した仏教
第2章 仏教を受容する土壌
第3章 定着する仏教
第4章 隆盛期の仏教
第5章 中国周辺の仏教
第6章 仏典の翻訳者たち
第7章 国家仏教の展開
第8章 江南の仏教
第9章 もう一つの仏教伝来〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょちょ
18
中華思想(現生のみを重視する)の中国が、なぜに輪廻転生を信ずるインドで起こった仏教を受け入れたかをわかりやすく解説している。しかし、後漢から隋までの中国政治史がこの巻の大半で、それは退屈だ。お釈迦様の直接語った説法は一切残っていないのはとても残念ではあるが、「お釈迦様が本当に伝えたかったことは言葉にはできないものであった」はある程度頷けるし、それを基に禅仏教(もちろんこれにも経典はある)が栄えることになる。中国の僧智顗の、経典のランク付け、華厳経⇒阿含経⇒維摩経⇒般若経⇒法華経・涅槃経は面白い。 ★★★★2020/05/21
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