出版社内容情報
仏教の国家観・国王観と日本における天皇崇拝や神国思想・御霊信仰などの成立が如何にかかわるかを古代から近代までを通じて辿る。執筆=佐々木馨・山折哲雄・小澤浩ほか。
内容説明
仏教の神秘的な威力と、王権の神聖性が、仏法と王法の聖俗関係を軸に、相克しつつ支え合う、逆説的な歴史!
目次
総論―王法仏法相依論の軌跡(黒田俊雄)
僧の呪師化と王の祭司化―仏教と王制との結びつきに関する一試論(佐々木宏幹)
浄穢の中の王権(山折哲雄)
非人救済と聖朝安穏―律僧叡尊の宗教活動(大石雅章)
神国思想の中世的展開(佐々木馨)
霊と近代―靖国のこちら側を考える(小沢浩)
三国仏教史観と粟散辺土(佐々木令信)
近代ナショナリズムと仏教―日蓮宗と真宗を例として(佐藤弘夫)