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出版社内容情報
勇者亡き後、世界を救うのは──金!?
金にモノを言わせた商人の非人道的 魔王討伐が始まる──!!
Sランク冒険パーティーの一員でありながら、不人気職“商人”のトラオ。戦力として微妙な上に、金の使い込みがバレて
「おまえはクビだ!」とパーティーを追放されてしまう。
仕方なく金の使い込み先だった女子達と組んで
魔王討伐を目指すトラオだが、その初仕事はなんと
全滅した旧パーティーの遺体から装備を回収するというもので……!?
「関係ないよ。もう仲間でも何でもないないんだから」。
「ずっと仲間だと思っていた」と言われても、今さら遅い──。
大ヒットシリーズ『誰が勇者を殺したか』の著者が仕掛ける
テンプレからの逸脱と裏切りの物語。
※ウェブ投稿サイト小説家になろうに掲載の『「足手まといなんだ!」と言われてパーティーを追放された商人は、金の力で世界を救う。「ずっと仲間だと思っていた」と言われても、今更遅い。』より大幅に加筆・修正のうえ改題しました。
内容説明
Sランク冒険者パーティーの一員でありながら、不人気職“商人”のトラオ。戦力として微妙な上に、金の使い込みがバレて「おまえはクビだ!」と追放されてしまう。仕方なくトラオは金の使い込み先だった女子達と組んで魔王討伐を目指す。しかしその初仕事はなんと全滅した旧パーティーの遺体から装備を回収するというもので…!?「関係ないよ。もう仲間でも何でもないんだから」。「ずっと仲間だと思っていた」と言われても、今さら遅い―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
158
主人公の嫌われ者の商人トラオが金に物を言わせて情を捨ててドライに割り切って計画的に魔王を倒していく異世界バトル・ストーリーです。 どんなに公明正大に正々堂々と戦っても負けて死んでしまったら何にもならない訳で、どんな汚い手を使ってもいいから全ては勝利の為にという考え方には大いに共感できますね。非合法スレスレでもいいから可能なあらゆる手を使って全ての可能性を考えて冷静に対処する事で人にどう思われようと気にせず自分の思い通りに作戦を立案して魔王どもを倒し最後に笑うトラオは最強でしたね。 #NetGalleyJP2025/01/29
岡本
72
Kindle。所謂追放系とは異なり後々背景が分かるにつれて意味のある行動だったと分かるのは嬉しい。しっかりと主人公の生涯を書き切ってしまったので続きが読めないのは残念。著者の他作品を楽しみたい。2024/03/20
よっち
33
戦力としては微妙な上に、金の使い込みがバレてSランク冒険パーティーから追放された商人トラオ。仕方なく投資先の女の子たちと組んで魔王討伐を目指すファンタジー。時期尚早と止めるトラオを尻目に魔王討伐に向かったかつての仲間たち。一方、確実な勝利を目指す彼が新しい仲間に指示するドン引きの初仕事。そこから裏で手を回して魔王軍を弱体させつつ、確実に勝つために金にモノを言わせて味方の底上げを図る発想が斜め上でしたけど、ドケチで人の心がないように見えるトラオと周囲の関係が浮き彫りになってゆく番外編が最後に効いていました。2024/02/29
しぇん
30
駄犬先生作品でるの早いですね。追放物のアンチテーゼに加えて商人が主役の話。死んだ仲間の装備を売って大金を稼いだり、魔王軍を薬漬けにしたり、百対一の状況を作ったりと中々ブラックコメディな感じで魔王との決戦に。見どころは後半の物語の裏を色んな視点で見るところですかね。あと、冷徹に見える主人公の最初の計画が仲間四人で魔王を倒すだったのが色々物悲しいですね2024/03/21
和尚
24
一風変わった追放から始まる冒険劇、魔王の魂の叫びには共感します、クスリと笑える描写が多くて楽しく読めます。 中盤からも「ふざけるな、地獄に堕ちろ」「この外道が」と魔王軍に主人公が叫ばれながら話は進み、世界は平和となります、タイトルの通りですね笑 そこからは後日談、個人的には「お友達をいっぱい作って、みんなで魔王を倒したのよ」というセリフにクスリとするとは思いませんでした。 終盤、追憶からはまた少し趣きが変わったところも、終わり方もめっちゃ良かったです!良き余韻。 とてもおすすめです!2024/03/01