出版社内容情報
筆跡・文書鑑定方法などの変遷。実際の事件捜査で行われた鑑定の裏側を解説。
内容説明
紀貫之の書には多くのニセモノがあった!文書の真贋を定める鑑定はいつから行われていたのか?我が国における文書鑑定の第一人者である著者が、日本の鑑定史を紐解く。そこには、目覚ましい技術の発展とそのウラにある偽物を許さないという強い「執念」が浮かび上がってくる。
目次
第1章 文書鑑定のはじまり
第2章 筆者識別
第3章 印章鑑定
第4章 不明文字鑑定
第5章 複製文書鑑識
第6章 通貨鑑識
第7章 海外からの依頼鑑定
著者等紹介
吉田公一[ヨシダマサカズ]
1931年群馬県生まれ、1953年東京写真短期大学(現東京工芸大学)卒。国家地方警察本部科学捜査研究所に入所。警察庁科学警察研究所文書研究室室長兼法科学研修所教授、同附属鑑定所長を歴任。1975年から1977年まで警視庁科学検査所文書鑑定科長。1990年オーストラリア・クイーンズランド州警察本部へ出向。定年退職後、1992年吉田公一文書鑑定研究所を開設。日本法文書鑑定研究会会長、全国の裁判所からの鑑定を受命(1992年~2019年)。鑑定歴に連続企業爆破事件(1974年)、ロッキード事件(1978年)、大韓航空機爆破事件犯人の金賢姫の日本国旅券偽造事件(1987年)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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