認知症の食事ケア ともに笑顔の毎日ごはん

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認知症の食事ケア ともに笑顔の毎日ごはん

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784391148442
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0077

出版社内容情報

最新の医学的知見をもとに、食事のくふう、レシピ考案に力を入れることにより、認知症のさまざまな症状がでても、できるだけ長い期間、美味しく食べられるようにするノウハウを紹介する、他に類を見ない本。

【Prologue:認知症には4つのタイプがある】

アルツハイマー型認知症/レビー小体型認知症/血管性認知症/前頭側頭型認知症



【Part1:食材&レシピのくふうで、美味しく食べる!】

認知症の食事5つのルール/肉&魚の選びかた、調理のくふう/肉の定番レシピ/魚の定番レシピ/野菜&豆類の選び方、調理のくふう/野菜の定番レシピ/大豆製品の定番レシピ/主食の選び方、調理のくふう/ごはんの定番レシピ/麺の定番レシピ/おやつの選びかた、調理のくふう/おやつの定番レシピ



[アルツハイマー型認知症の症状]

食の記憶障害……何度食べても安心のお手軽料理を常備/食具の使用困難……スプーンひとつで食べられる寿司やひと口おかずを用意/嗅覚の低下……スパイスの香りで嗅覚を刺激する/嗅覚・味覚の低下……濃いめに味つけした“ごはんの友”を常備する/食欲低下、体重減少……単品でも栄養豊富なメニューを用意する



[血管性認知症の症状]

梗塞の再発による悪化…“地中海食材”で脳梗塞の再発を防ぐ/嚥下障害…口のなかでまとまりやすいおかずになる。ネバネバ野菜のとろみをいかす/片麻痺……介護用食器、スプーンを活用する。汁ものが飲みにくい人は水分量の多い献立に/左半側空間無視…みえやすい視野にメインのおかずを置く



[レビー小体型認知症の症状]

便秘…食物繊維が豊富な食材をとり入れる。発酵食品が主役のメニューで腸を元気にする/嗅覚障害……だしを濃いめにとり香りを感じてもらう。食欲を誘うカレー粉を香りづけに活用/錯視……粒状の食材を避け、見た目をシンプルに。器と料理の色にコントラストをつける/覚醒レベルの低下……主菜、副菜、汁物で温度にメリハリをつける



[前頭側頭型認知症の症状]

嗜好の変化……保存がきく低カロリーおやつを用意。ケチャップ、ソースで、味にメリハリを/早食い、一気食い……かみごたえのある食材を使う/過食……大皿に盛らず1人分ずつ盛りつける



嚥下には5つの段階がある/かむ力、飲み込む力から最適な食事形態を知る

レベル5の予防食……かみごたえを残して食べる力を保つ

レベル4の嚥下調整食……具材をやわらかくゆでてとろみをつける

レベル3の嚥下調整食……舌でつぶせてのどごしのよい献立に

レベル2の嚥下調整食……ミキサーにかけて固形剤などで成型する

レベル1の嚥下調整食……ミキサーにかけてムース状にする

市販の介護食……冷凍のやわらか食で毎日の負担を軽くする



【Part2:食卓の「困った!」を解決】

・食卓についても食べはじめません

・箸がすぐに止まります

・毒が入っていると言われました

・器から器に料理を移してばかりいます

・すぐにむせてしまいます

・料理以外のものを食べてしまいます

・人の料理を勝手に食べます



【Part3:口腔ケアで、食べる力を高める!】

・口の廃要症候群を防ぐ

・簡単エクササイズで食べるための基礎力をアップ

・すぐできる食卓エクササイズ

・唾液腺マッサージで口のなかをきれいに保つ

・認知症が重症化する前に歯みがき習慣をつける

山口 晴保[ヤマグチ ハルヤス]

大越 郷子[オオコシ サトコ]

内容説明

美味しく食べてもらえて介護がずっとラクになるヒントレシピ70。食べたことを忘れる、偏ったものばかり食べたがる、味覚・嗅覚が鈍くなった、食欲が落ちた―認知症の4大タイプ別「困った!」を解決。

目次

認知症には4つのタイプがある(記憶が失われ、「ごはんまだ?」をくり返す―アルツハイマー型認知症;麻痺が残ったり、飲み込みにくさが出やすい―血管性認知症 ほか)
1 食材&レシピのくふうで、美味しく食べる!(普通の食事を美味しく食べてほしい!認知症の食事5つのルール;肉&魚の選びかた、調理のくふう ほか)
2 食卓の「困った!」を解決(タイプ別の声かけで食の「困った!」を解決;Q「食卓についても食べはじめません」A「すぐ目の前で、美味しそうに食べてみせて」 ほか)
3 口腔ケアで、食べる力を高める(いつまでも美味しく!口の廃用症候群を防ぐ;簡単エクササイズで食べるための基礎力をアップ ほか)

著者等紹介

山口晴保[ヤマグチハルヤス]
群馬大学大学院保健学研究科リハビリテーション学講座教授。医学博士。日本認知症学会理事。1976年、群馬大学医学部卒業後、群馬大学大学院博士課程修了。アルツハイマー病の病態解明をめざして、脳βアミロイド沈着機序をテーマに30年間研究を続け、現在は、認知症の実践医療や脳活性化リハビリテーションにも取り組む。群馬県の地域リハビリテーション連携システムの構築に力を注ぎ、介護予防サポーターの育成を進めている

大越郷子[オオコシサトコ]
管理栄養士、フードコーディネーター。服部栄養専門学校卒業後、病院勤務などを経て、雑誌・書籍の料理制作、栄養指導、製菓専門学校講師など、幅広く活躍中。健康に配慮した、アイディア豊富でおいしい料理に定評がある。季節の料理をテーマにした料理教室も開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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