がん患者力―日本のがん医療のこれが現実!患者が身を守る29の知恵

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  • サイズ A5判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784391142921
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

NHKの記者・ディレクターが全国を徹底取材! 日本のがん医療に横たわる様々な欠陥をあぶり出します。後悔しないために、患者や家族が身に着けておくべき知識と知恵の数々。本書は「ドキュメンタリーの手法を借りた医学実用書」です。

第一章:「病院選び」「医師選び」の理想と現実
・「がん」と言われて、まずやるべきこと
・「標準治療」を知らぬは危険!
・「拠点病院」の数は増えたけれど……
・「普通の治療」を受けられない人が多い
・後悔がぬぐえない――女性患者の声
・「拠点病院」を過信してはいけない!
・日本の「がん登録」制度は不備だらけ
・がん医療先進国アメリカのシステム
・専門医不在の「抗がん剤治療」の現状
・「放射線治療」の専門医も足りない!
・後悔しないための「主治医」の決め方

第二章:「患者力」とは経済力なのか?
・毎月10万円の薬代、続けられますか?
・“がんの経済難民”が大量に生まれている
・薬はある。でも、お金がない!
・発症で仕事を失う人も少なくない!
・患者の3人に1人が離職する理由
・「夜間外来」――働く患者を救う試み
・「がんでも働ける会社」が考えた工夫
・雇用を守るべく、国も動き始めた!

第三章:置き去りにされる「小児がん」患者と家族
・治療経験が少なく、本が頼りの医師
・信頼できる小児がん専門医はどこ?
・“残酷な決断”を迫られる親の苦悩
・ようやく始まった国の「小児がん」対策

第四章:新薬――日本と世界の“希望格差”
・日本は最新の「抗がん剤」が使えない
・新薬開発を阻む「死の谷」とは?
・「臨床試験」に命を託する患者たち

第五章:がんに学ぶ。がんとともに生きる!
・がん患者にも「将来の夢」がある
・がんになったことで見えてきたもの
・がんになることには、きっと意味がある

内容説明

この国のがん医療は救える命を救っているのか?多くの欠陥や矛盾をはらむ日本のがん医療。その現実を知っていることが、がんを生き抜く力になります。本書は「ドキュメンタリーの手法を借りた医学実用書」です。全国取材と2500人アンケートで浮かび上がった患者・家族の真の姿。

目次

第1章 「病院選び」「医師選び」の理想の現実(「がん」と言われて、まずやるべきこと;「標準治療」を知らぬは危険! ほか)
第2章 「患者力」とは経済力なのか?(毎月10万円の薬代、続けられますか?;“がんの経済難民”が大量に生まれている ほか)
第3章 置き去りにされる「小児がん」患者と家族(治療経験が少なく、本が頼りの医師;信頼できる小児がん専門医はどこ? ほか)
第4章 新薬―日本と世界の“希望格差”(日本は最新の「抗がん剤」が使えない;新薬開発を阻む「死の谷」とは? ほか)
第5章 がんに学ぶ。がんとともに生きる!(がん患者にも「将来の夢」がある;がんになったことで見えてきたもの ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

22
やや総花的。がんになった時の、病院の問題、お金の問題、小児がんの問題、など取り上げているのだが、どのテーマも突っ込み不足の感がある。ビジネス雑誌などで特集している毎年1回のがん特集のほうが興味深い内容になっている。とは言いつつも、がんの場合、病院選び(初期対応)がとても重要だということを再認識した。患者の立場としては病院を信頼するところからはじまるのだが、病院が必ずしも正解を出してくれるわけではない。体調不良によるがんの懸念に対してはきちんと情報収集を行って適切な病院を選ぶべきである。2016/08/17

Michi

3
日本人の2人に1人が「がん」という時代。もし自分が罹患したらどうしたらいいのかと気になって読んでみました。NHKスペシャルの取材班で作られたこの本は、「がん診療連携拠点病院」の問題点や薬代や仕事のこと希望や患者会の活動と多岐にわたって取材してあり、順を追って考えていくことができてわかりやすかったです。治りにくい病気と考えて怖れていたけれど、色んな人たちや新薬等に助けられ治療していくことができるだと思うと、少し安心できるような気がします。2014/05/28

社長パラディナイト

2
NHKの調査によって浮上した癌治療の現状。標準治療。拠点病院。がん薬物療法専門医。高額療養費制度。知っておいて良い知識に触れているので一度読んでおいてもいいと思う。2014/09/23

MIC

0
がん治療に関するNHKスペシャルをまとめた本。今のがん治療の課題がよくわかります。課題はいろいろありますが昔よりは徐々によくなってきているのかなとは思います。NHKものなので、読み物としてよくできてて、面白かった。2014/04/06

kenta

0
2人に1人はがんになる。自分がなる確率は50%だけど、家族、友人、職場などを考えるとがんに関わる確率は決して50%ではない。そんながんを取り巻く問題の現状をわかりやすく説明した本。治療を受けるための経済力、がんと就労、拠点病院の質、小児がん、若年性がんや希少がんへの支援、創薬支援制度など、まだまだ制度に問題は多い。 そうした問題を理解し、がんになった後の人生をどう生きてくか、安心して生きていける社会の実現にはどうすればいいか、ヒントをたくさん提示してくれたと思う。こんなの読むと勉強せななって思います。2014/02/27

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