洋子、やっぱりいってしまったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 159p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784391139457
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

内容説明

妻、南田洋子は、病院へ緊急搬送され、意識不明のまま、平成21年10月21日午前10時56分、帰らぬ人となった。あれから1年、いまだに後悔したり、死を考えたり、気持ちはあっちに行ったり、こっちに行ったり揺れ動いている。でも、洋子に「死んではだめだよ」と言われたからには、これからも生きていかなくてはならない。強く生きるために、これまでの人生に句読点を付けようと思う。この本は、遺書代わりに遺していきたいことを、全部書いた。

目次

第1章 「洋子のばかやろう」(あまりにも突然の別れ;最期の四日間;洋子との別れ、そして舞台)
第2章 こみあがる悲しみ、怒り、後悔(密葬から葬儀、あわただしい日々;本葬;なくしてしまった洋子の形;句読点を付ける;悲しみの淵へ;洋子の遺言)
第3章 死を受け入れる(日課;死と解放;お盆の墓参り;土台がない)
第4章 老いて知った真実の愛(介護の日々を振り返る;洋子の恐怖感;最後のセックス)
第5章 遺書―人生の終焉に向けて(最愛の人を亡くした方たちへ;死を見つめて;洋子が贈ってくれたもの;遺書、そして)

著者等紹介

長門裕之[ナガトヒロユキ]
1934年(昭和9年)京都府生まれ。父方は歌舞伎一家、母方は映画のマキノ一家。6歳で映画デビューし、8歳で出演した「無法松の一生」で名子役として注目される。26歳でブルーリボン賞を受賞。舞台、テレビドラマでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

30
認知症を患いくも膜下出血も併発した南田洋子さんを介護すろ長門裕之さんの介護記録と妻の死に直面する話。夫婦がお互いに介護をしたりされたり、それが平穏に出来ればよいが、現実はほとんどが介護に疲弊し金銭面でも困窮する時代。様々な介護模様があることを感じた。おしどり夫婦といわれた二人らしい最後の生活だったのかな。2014/04/19

金吾

27
独りよがりな部分はあるのかも知れませんが、素晴らしい夫婦なのだなあと思いました。妻に先立たれた夫はきついと言われますが、そのきつさが伝わります。涙が浮かぶ部分もありました。2023/08/25

ナミトマ

5
待ってくれ、洋子を読んで続きがあると知り読みました。 ばかやろう!ばかやろう!と叫ぶ長門さんの所は涙が止まりませんでした。    洋子さんがいつも着ていたガウン、洋子さんの匂いが残るハンカチ、洋子さんからの手紙、少しでも面影を見出そうとする長門さん、もう辛すぎます。  毎日を悔いなく大切に生きようと思います。2016/02/26

Madoka.@書店員復帰を目指し中!

5
長門裕之さんはとても好きな俳優だったのでこの本を読む決心がつくのに少し、時間がかかってしまった。この本を読む事によって長門さんの奥さんに対する愛は偽りではなく、本物なんだと実感した。ご冥福を心からお祈り致します。2011/07/13

さわら

2
浅丘ルリ子さんのくだりに、ちょっとだけ微笑んでしまいました。長門さんは南田さんのことを本当に愛していたんだなぁ。2011/05/27

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