内容説明
これは「野球の本」ではありません。とある30過ぎの関西人が、慣れた職場と町を離れ、言葉も通じぬ摩訶不思議な大国・アメリカの、ましてや日本人に馴染みの少ない中西部をわざわざ目指して行ってみたら、やっぱり予想もできぬ出来事が待っていて、ヨメと二人でさあどうしましょう…という、寝転がって、「こいつアホやなあ…でも、まあ、しゃあないわなあ…」と、独りごとをつぶやきながら眺めるのに適した読み物です。
目次
introduction 青の時代から赤の時代へ
2002年(3月26日・マイナー通告―メンフィス行きの片道切符;5月20日・3A稼業に明日はない―やらなきゃ、やられる;6月9日・1週間だけのメジャーリーガー―予定されていた再降格 ほか)
2002年田口壮アメリカ大陸移動履歴
2003年(3月31日・「右バッターは必要ない」―開幕5時間前のマイナー通告;4月16日・弱音は、本音―「なんのために、野球をするのか?」;7月17日・義父死す―家族あってのアメリカ野球 ほか)
2003年田口壮アメリカ大陸移動履歴
著者等紹介
田口壮[タグチソウ]
ベースボール・プレイヤー。1969年7月2日生まれ。1991年に関西学院大学からドラフト1位でオリックス・ブルーウェーブに入団。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞5回受賞。2000年にはシドニー五輪に日本代表として出場し、最優秀外野手に選出される。2001年オフにFA宣言、セントルイス・カージナルスに入団
唐沢和也[カラサワカズヤ]
1967年、愛知県生まれ。明治大学商学部を卒業後、広告代理店に入社するも、なぜか3か月で退社。その後、フリーター、劇団の裏方、編集プロダクション勤務などを経て、フリーのライターとなる。徹底した取材と緻密なインタビューにこだわる現場主義者。率直だが暖かみのある妙にリアルな文章は、日々悪戦苦闘している人ほどズシリと響くかもしれない。爆笑問題・太田光の自伝『カラス』(小学館)、『負け犬伝説』(ぴあ)などを手がけ、現在は漫才師たちの青い春を追ったM‐1グランプリ関連のノンフィクションを執筆中。エディターとしても暗躍している
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