内容説明
小さい頃、バッタを採ると口から出す汁が指について、とても臭い思いをしたり、アゲハの幼虫をつつくと黄色い角を出すのをおもしろがったりした経験をもつ人は、そういう形で虫や自然を知り、結局、人間の存在まで考えるようになった。昆虫はじかに触れないと、何も教えてくれない。つまり『昆虫記』がおもしろいのはファーブルが自分で観たり、ためしたりしたことを読んで、自分もそこで擬似体験をしているからである。本書は少し内容をおもしろくし、漫画家の松本零士が人間くさい絵を描いた。
目次
1 チョウ
2 カブトムシ
3 バッタ
4 アリ
5 トンボ
6 スズムシ
7 セミ
8 ハチ
9 ホタル
10 カマキリ
11 ゲンゴロウ