内容説明
女漫才の頂点に立つ“突っ張りお桂ちゃん”。貧窮の中から、ネジを巻き巻き歩んだ波乱万丈、抱腹絶倒の昭和快女伝。
目次
第1章 これがわが舞台の始まり
第2章 突っ張り奉公時代
第3章 女芸人いばら道
第4章 花あり吹雪ありのわが青春
第5章 “浅草のお桂ちゃん”が行く
第6章 三味線漫才、開花の陰に涙あり
第7章 桂子のねじ巻き人生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
23
九十七年の生を全うし、八十三年間も芸人だったのだから、出生からの苦労は当然であり、軽々に感想を言えないので省略。本書の価値は、昭和初期からの芸能史であること。本人が体験しているので、当時の空気まで分かる。イメージを改めたのは、昭和十年代浅草は漫才師が千人以上いる漫才王国であったという事実。また、浅草では、寄席とはいわず、「劇場」と呼んだとか。更に、元曲芸師の春の家金波・銀波、ハーモニカ漫才の轟ススム・八重子等々、当時の漫才師の実名を書き残しており資料的に貴重。2021/08/09
gitta
0
自宅にあった本。おそらく母が買っていたもので、何気なく読んだのだが、もうひきこまれる・ひきこまれる。根っからの芸人なんでしょうね。内海桂子師匠!おっかけます、私。2012/09/27