内容説明
開発優先から持続可能な社会へ。20世紀地球文明を支えてきた「哲学」の転換を迫る!鋭い問題提起を発信し続ける気鋭によるパラダイム・チェンジの構想。
目次
第1章 今こそ20世紀文明との対質を
第2章 人間が地球を改造することの限界
第3章 宇宙船地球号なんだぜ
第4章 環境倫理のパースペクティブ―鬼頭秀一さん『自然保護を問いなおす』との対話
第5章 倫理学のプロブレマティーク
第6章 20世紀ロシアの実験
第7章 マルクス思想の原点としての生産力主義の否定
第8章 前衛・大衆理論の形而上学を考える
第9章 対話的構制の論理
第10章 形而上学的な教義を認めない運動
第11章 民族実体主義をこえて―小西隆裕さんの手紙との対話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
無職のhkmaro
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資本主義と社会主義をともに生産力主義とし、生産力主義こそが環境破壊や人間疎外を生み出しているのだからそこにエシックスの視点を入れて止揚しないといけない、という話になっている。といってもカント式ロールズ式の理論先行型の倫理は批判され、理論と経験を止揚した「弁証法」的な、対話的な倫理が必要と説く。言っていることは概ねもっともだと思うが、何かお題目めいた感じがしてしまうのは、ですます調というか、口述筆記的に書かれているからだと思う。あとオタクに対する偏見はただのオッサン丸出し。2014/02/12




