内容説明
国際化の時代の舞台裏で、国民に責任を負うことなく、政治工作と不正規戦を展開する世界的なネットワークが存在する。イラン・コントラ事件でその一端が暴露された、ネオナチ、ニューライト、そして中南米の死の部隊を結ぶWACLの実態を追った調査報道。
目次
1 五人の紳士
2 サムライと聖職者
3 ラテンアメリカのテコス
4 大西洋を結ぶネオ・ナチ
5 合衆国大統領からの手紙
6 アスンシオンの盟約
7 アメリカへ浸透する統一教会
8 反共後方基地・台湾
9 超国家テロ「コンドル作戦」
10 シングローブの“不正規戦”
11 国境を超える暗殺部隊
12 汚い戦場エルサルバドル
13 コントラのニカラグア包囲網
14 レーガンの引き金
15 ネットワークの新たな完結
16 世界反共連盟の行方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
16
この本、Amazonマーケットプレイで2015年に購入していますが、それ以前にも読んでいたと思います。 世界的な右翼系テロネットワークに関する調査報道の書籍で、米国の宗教右派と統一教会の関係等もかなり出ています。 笹川良一の名前等も出てきますよ。 故・船戸与一氏も小説で参考文献に挙げていたと記憶しています。 こういうのを利用してきたのが安倍晋三の爺さんとかですから、日本もおかしくなるのも当然でしょう……。 古書価格、高騰していますので、図書館本でぜひ読んで欲しいです。2015/01/18
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
7
原著は1986年、邦訳は1987年。本書は全日本人必読の書で、とりわけ統一教会がどれだけヤバイ組織なのかを明らかにしている。 このリーグはネオ・ナチや元SS将校、反ユダヤ主義者、強烈な差別主義者、ファシスト、犯罪者等々の集まりだ。 I部 1.「五人の紳士」1954年、韓国で設立された組織がAPACL(アジア人民反共連盟)で、それに関わったのが以下の五人。蒋介石・朴正熙・笹川良一・児玉誉士夫、そして文鮮明。各人の略歴も載っているが要するにマトモな奴はいない。→2023/04/20